中国でも連続する豪雨により広い範囲で水害が発生しています。
安徽省黄山市の歙(きゅう)県にある茶葉会社では、豪雨の影響で在庫に大変な被害が出たそうです。
強い雨の影響を受けて、安徽省歙県も深刻な洪水と冠水の災害に遭い、多くの会社が被災しました。先日、「歙県の洪水被災茶葉会社3000トンの茶葉が水に浸かり、損失9000万。社長が痛哭」というショートムービーがネットユーザーの関心を集め、大勢の人々がこの被災した社長に続々と励ましの言葉を掛けています。
鄭紹東さんは安徽省歙県のある茶葉会社の社長で、7日夜の暴雨によって、彼の3000トンの茶葉は水に浸かってしまいました。
茶葉会社社長 鄭紹東:50~60%が全て水に浸かってしまいました。私たちはすぐに車を差し向けて、問題の無いお茶はすぐに乾燥に回しました。ダメなものは捨てるしかありません。今日までに約3000トンのお茶が被害を受け、価格は大体8000万元で、おそらく9000万元にはなるでしょう。
感染症の流行の影響を受け、茶農家の出荷を助けるために、今年の茶葉会社は例年よりも多く茶葉を購入しており、今回の災害によって、損失はさらに大きいものになります。現在、企業が最も心配しているのは、茶農家に残りの支払い分をどのようにして支払うかです。
茶葉会社社長 鄭紹東:茶農家の利益を損ねることは出来ません。組合には多くの貧困世帯があり、多くの農家は私たちと10年近く付き合っている茶農家だからです。彼らもまた苦労をしてきていて、10年間一緒に連合体として一緒にやって来たので、私たちは最大の努力を尽くして、茶農家にお金を支払わなければなりません。
舗装五にネットユーザーの中で議論を呼び起こし、彼らは続々とこの企業を助けたいと表明しています。
ボランティアの楊楠楠さん:今日の朝、私たちはボランティアたちを緊急で組織し、私たちは会社の工場エリア、工場内の汚泥の洗浄とゴミの整理を行っています。
安徽省歙県杞梓里鎮の党委員会書記 凌群:私たち党委員会政府は企業の再建策について、大変関心を払っており、企業が被災後の生産恢復を行うことをサポートし、企業に大災害のあとに大きな事業環境の変動が無いようにしたいと思っています。
茶葉会社の社長は、再びカメラに向かって、会社としてはまず自分たちで復旧の努力をし、損失をできるだけ低く抑えます、と話しました。
茶葉会社社長 鄭紹東:皆さんの支援の下、私たちの会社は再び立ち上がって、より多くの茶農家に収入を確保するだけでは無く、彼らの収入を増やすようにしたいと思います。
今回の大雨被害は中国のかなり広い範囲にわたっており、茶産地も大きな被害を受けています。
このニュースでは茶葉を受け入れる茶葉会社の報道ですが、コロナウイルスの流行で茶葉の売れ行きが滞っていることもあり、通常よりも多くの在庫を抱えていたようです。
そこへ来てのこの水害は、非常に厳しいようです。