安渓鉄観音の産地である、福建省泉州市安渓県で今年のお茶シーズン到来を告げる開茶節が開催されたそうです。
”中国の良いお茶を世界に捧げる”をテーマとした2020安渓開茶節が4月28日の午前、泉州市安渓県西坪鎮で正式にスタートしました。
茶祖を迎え、品物を捧げ、香を焚いてお茶を進める・・・伝統的な茶祖を祀り、茶の豊作を祈る儀式が終わったあと、続々と山に向かって叫びます。「お茶を摘み始めます!」耳を震わすような銅鑼の音が鳴る中、安渓鉄観音の製茶大師たちは、ハッキリとした声で叫び、その声は山の中にこだまします。これは人々が茶摘みを始め豊作を喜ぶ心情を表しています。
「今年は新型コロナウイルスによる肺炎の流行を受けていますが、政府から茶商まで既に様々な準備を行っていて、とりわけネットでの茶葉の販売に大いに力を入れており、全体的に今年の春茶の生産と販売は比較的良いでしょう」と安渓県茶業管理委員会の責任者は言います。
「安渓鉄観音の製造技法は紅茶、緑茶と違っていて、その技法はより複雑で、紅茶の全発酵と緑茶の不発酵の原理を吸収し、さらに複雑な技法の過程を経ることで、独特の色や香味を引き出します」と中国製茶大師の王芸生さんは言います。安渓鉄観音は”半発酵”の烏龍茶の製造技法を採用し、3つの大きなステップと、10種類の工程を経て、36時間連続して製造され、清香、濃香、陳香の三種類の香型があります。
取材によると、安渓県は世界の名茶である鉄観音の発祥地で、安渓県は10年連続で全国重点産茶県の首位にあり、安渓鉄観音のブランド価値は4年連続で全国茶葉類地域ブランド価値でNo.1であり、ブランド価値は1425.43億元に達します。
春先の緑茶産地とは違い、マスク姿の方がいなくなっているようです。