浙江省の安吉白茶の茶摘みも始まったようです。
24日には、イベントなども開催されたようです。
24日、安吉白茶の茶摘みが正式に始まりました。浙江省湖州市安吉県の渓龍郷黄杜村に行ってみると、茶摘み人たちが茶山にポツポツと点在していました。山の麓の茶葉加工工場では機械が大きな音を立てて、かつての活気を取り戻しました。
白茶が植えられるまでは、黄杜村は有名な”貧困村”で、かつては竹製品の会社、針金工場、鋳鉄工場を経営したことや紅竹、唐辛子、栗などを植えたこともありました。しかし、ずっと満ち足りた食料や豊かさの縁をぐるぐると回るだけでした。そして安吉白茶がこの山にもたらされた時、これらの苦境は遂に解決されました。
「本当に1枚の葉っぱが、一つの地方の庶民を豊かにしたのです」数十年を遡って、安吉県遞鋪街道の引退した幹部の梅喜英さんは過去を思い返し、今でも興奮する気持ちを抑えられません。当時、梅喜英さんは渓龍郷政府で計画生育の仕事を担当していて、現地で最初に白茶を植えたうちの1人でした。
「あの時は白茶が大きな収益をもたらしてくれるとは誰も信じていなくて、私はまだホラを吹いていると思われて、黄杜村を白茶の村に変えるだけでは無く、渓龍郷全体を白茶の郷にするのだと言っていました」。梅喜英さんも、自分が最初に話していたことが今日のような現実になっているとは思いもよらなかったことでしょう。
2019年までに、安吉県の白茶の栽培面積は17万畝に達し、産量と産出額はそれぞれ1830トン、26.92億元となり、安吉白茶のブランド価値は40.92億元で、10年連続で、中国茶葉地域ブランド評価のベストテン入りを果たしています。
「私たちは終始、白茶産業を現代農業の支柱産業とし、人々に増収をもたらす豊かさの産業であると捉えていました」と24日に開催された2020中国安吉白茶博覧会の席上、安吉県副県長の陳小龍氏はこのように話しました。その言葉のように、品種が導入されて、大規模に栽培されるまで。ブランドが建てられ、その名が四方に届くまで・・・安吉白茶はわずか40年の時間しか経っていませんが、安吉県の重要な名刺代わりとなり、庶民に増収をもたらす、一枚の”金の葉っぱ”になったのです。
2020年、新型コロナウイルスによる肺炎の流行は猛烈で、社会の発展全体に打撃をもたらしました。安吉県は病気の流行予防を行い、確定診断数を”0発生”とするとともに、安吉白茶の生産準備活動を念入りに行っていました。
安吉県農業農村局の党委員会書記で、局長の楊忠義氏によると、茶摘みの労働力を確保するために、安吉県では地元の余剰労働力を発掘して、茶摘み作業に参加してもらうようにするとともに、10チームの白茶作業員募集チームを結成して、安徽省、河南省などの地域で、現地の茶の作業員を安吉に呼び寄せるようにしました。
「現在、安吉では26万人のお茶の労働者を採用しており、十分に春茶を摘むことができます」と楊忠義氏は言います。
このほか、流行予防をさらに強化して安全を保つために、安吉県は生葉、製品茶の取引市場の予防プランを策定し、数値化して管理を行うとともに、茶農家、茶葉会社に”ポイントツーポイント”の商談をオンライン上で実施することを奨励し、請け負い茶摘みや一列間隔を空けた茶摘みなどを実施しています。
注目に値するのは、今回の2020中国安吉白茶博覧会では、オンラインでの開催が試みられ、ネットでの中継を通じて、”クラウド”によって茶の愛好家とのインタラクティブな交流も行われたことです。茶商や茶葉会社はオフラインの取引からオンラインでの直接中継によって”商品を販売し”、”人の流れを減らして、情報流と物流を増やし”、”0面談”の取引を実現しています。
「1月から、安吉県は日照も足り、雨量も十分で、茶の栄養物質の蓄積と茶芽の萌芽によい影響があったので、今年の白茶の品質は昨年を上回るとみています」と楊忠義氏は言います。安吉白茶は今年の価格は昨年と大きな変動は無い見込みですが、病気の流行の影響を受けて、初期の茶葉の価格は少し値上がりするかもしれないとのことです。