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茶摘み人不足に備える湖州市長興県

新型コロナウイルスによる感染症によって、各茶産地で問題となりそうなのが茶摘み人の人繰りです。
顧渚紫笋茶などの産地として知られる浙江省湖州市の長興県では、茶摘み人不足に対応するための試みが行われているようです。

 

長興県には13万畝の茶園があり、茶摘みのシーズンにはおおよそ14.3万人の茶摘み人が必要で、多くは安徽省、河南省、山東省などからやって来ます。ここ数年、これらの渡り鳥のような茶摘み人は大体固定してきていて、毎年春には長興にやって来て、20日あまりの茶摘みが終わると地元に帰ります。ただし、今年は突然の流行病によって、このリズムが乱されています。

春茶の茶摘みへの影響を減少させるために、長興県では2月の初めから全県において春茶の生産と茶摘み人の確保状況の詳細な状況調査を行い、『流行病予防期間における春茶の生産管理を増強する指導意見』を制定し、茶葉生産の各環境において標準化の流れを再び作り出しています。”健康コード+体温測定”の管理応用モデル、茶摘み人の”ポイント・ツー・ポイント”での安全な輸送ルートの研究と確立、”一人一段”による人員の集合リスクの低減などを組み合わせるものです。”ここ数日、私たちはあちこちの茶摘み人に連絡をして、彼らにすぐに健康コードの申請を行うことと、緑のコードがある人だけが仕事を行えるということを伝えました”と高雲峰氏は言います。

一方では、茶園主たちは積極的によその土地の茶摘み人を迎えようとしています。もう一方では、このような茶葉の主産地の郷鎮において、地元の茶摘み人による”内援”を行い、茶摘みのシーズンに備えています。1週間前には、水口郷の茶農家である顧継根氏は一気に80人あまりとの労働協力協議にサインしました。その契約者の大多数は顧渚村の村民で、彼らにはみなお茶を栽培した経験があります。顧渚村には農家楽(訳注:農村体験を行える観光農園や農家レストランなど)が数多くありますが、今年は流行病の影響を大きく受けており、そこで村民たちは顧継根氏の茶園に手伝いに行くつもりです。茶園と農家楽の間で、”職員のシェア”を行うのです。

”郷を単位として、全体を調整していますが、この村は人手が足りなくて、少し人手が余っている村から借りてくるのです”と水口郷の農業事務所の主任の殷歓強氏は言います。各村の調査を行ったところ、この村の8000名あまりの村民は茶摘み人になることが出来るので、郷内全ての茶園の80%の人手の需要を満足させることが出来るので、基本的には茶葉のタイムリーな茶摘みが出来るでしょう。

統計によると、現在長興県にある3620戸の人手が必要な茶葉生産者(農家)は既に外地からの茶摘み人を10.3万人、地元の茶摘み人1.8万人を手配しています。”現在、人手が足りないのはあと2.2万人で、私たちは引き続き努力し、流行リスクの低い地区からの茶摘み人をピンポイントで呼び、ポイント・ツー・ポイントで車を手配して送迎し、茶摘み人を確保するつもりです”と金継昌氏は言います。お茶を巡る生産、加工、販売などの環境において、長興県は緻密な”3つのサービス”活動を行っていて、全力で茶農家の収益を保証するよう動いています。

 

既に茶摘みが始まっている四川省などの内陸地域と違い、浙江省などは外部の労働者確保が鍵になってくるのですが、大分手を打ってきているようです。
今後の流行状況によってはまだ予断を許しませんが、この分だと、例年から少しの減産程度で着地できるかもしれません。

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