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寒波の福建省、台湾への影響

福建省のメディアが今回の寒波における福建省と台湾の様子をレポートしています。

三月来了场“倒春寒” 福建春茶新芽品质或更好

前几日还春光明媚,没想到来了场“倒春寒”,闽北地区还下了雪。好在防护措施到位且目前还未到采摘“黄金期”,福建茶叶产区的茶农不用“把心提到嗓子眼”,但对岸台湾的低海拔茶园则受到较大影响,春茶上市时间可能要推迟10天以上了。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201603/00004008.html

その前の数日は、うららかな春の光景で、”春のあらし”が来たり、閩北地区で雪が降るとは思いもよりませんでした。幸い、防護措置が行き届いていたこととまだ茶摘みの”黄金期”にはなっていなかったので、福建省の茶産地の茶農家は心配をしすぎる必要はありませんでした。しかし、対岸の台湾の低海抜の茶園ではより大きな影響を受けていて、春茶の発売時期は10日以上遅れるかもしれません。

 

<発芽期の前は雨水も充足し、今春の茶の品質は良くなるかもしれません>

「現在の天候は”明前茶”、浙江省一帯の緑茶のようなものへの茶摘みへの影響はより大きいですが、福建の鉄観音について言えば、ちょうど成長期にありますし、清明節の時期には基本的にはお茶を摘まないので、影響は大きくありません」と安渓県農業と茶果樹局の茶葉所所長の楊文儷氏は言います。ここ数年、安渓の茶農家は茶園の管理を改善し続けていて、茶樹の免疫力を高めています。そのため、極めて寒い天候に当たっても、対策はされているのです。

武夷山市茶葉同業公会会長の劉国英氏は、現在、一部の早生種の平地のお茶、例えば黄旦、105、204等の品種は影響を受けています。「しかし、”春のあらし”は武夷山全体の茶葉の品質には大した影響は無くて、武夷山のお茶は早ければ早い程良いというものでは無いからです」と言います。武夷山の茶は発芽期から茶摘みの時期を決定していて、水仙、肉桂、大紅袍などの品種は現在、まだ発芽もしておらず、一般に茶摘みの時期は大体5月上旬です。

これまでの寒い天候は福建の茶に影響が無かっただけでなく、一部の茶農家や茶葉会社は、今年初めに気温がずっと低く、武夷山では昨年何回も雪が降ったことをこのように捉えています。「瑞雪は豊作の年の兆し」で、寒い天候は茶の”休養”にはとても良くて、病虫害の発生を減らし、茶農家は基本的に農薬を撒かなくて良くて、茶の品質安全を高める助けになります。

「茶の発芽期の前の気候が、比較的潤いがあって、雨水も充足しているということは、茶の品質を高めるのに役に立ち、現在の茶の生育状況はとても良いです」と安渓祥華の茶農・呉さんは言います。もし、4月下旬~5月の茶摘み時期に雨が少なければ、今年の茶葉は”完璧”になるでしょう。

<台湾の低海抜茶園は受難、茶の発売も遅れる見込み>

福建の茶産地の影響は大きく無かったのですが、海峡の対岸である低海抜(400m以下)の台湾の茶園は今回の”春のあらし”で影響を受けました。台湾の嘉義県・梅山の茶農家である李明璋氏は、本来、低海抜の茶園は3月末から4月初めに収穫できるのですが、現在のところ大体10日以上遅れているそうです。4月上旬には高海抜の茶区も茶摘みの時期に近くなってくるので、その時になれば茶摘み人不足の問題がもっと明らかになるかもしれません。ただ今年の春茶は雨水が充足しているので、台湾の茶園も豊収になるかもしれないと見込まれています。

「現在茶摘みをしているお茶は飲料茶の原料です」と台湾の南投県阜泰茶廠のオーナー・李奇峰氏は言います。今回の”春のあらし”で、低海抜の茶葉の茶摘み時期はいずれも7日から10日遅れました。元々は今必要なのは5,6cmの茶葉なのですが、寒い天候の影響で、長くて開かない”開口葉”になってしまい、機械で摘み取るときには老葉まで摘んでしまいます、と話します。

李奇峰氏によると、茶摘みの前、茶は5~7日間、8℃以上の天候が必要で、これによって茶芽が萌え動きます。もしこの期間に4度よりも低温になると、ある程度の凍害を受けることになります。もし、0℃以下の低温になると、茶芽はおそらく凍死します。これが意味するところは、茶園の減産で、次の新芽が出てくるのを待たなければ茶摘みができないのです。

 

福建の烏龍茶に関しては、茶摘みの時期はまだ先ということで、影響はあまり無いようです。
問題は台湾で、の低海抜産地での茶摘みの遅れは、高山茶区の茶摘みとのバッティングが起こる可能性があり、そうなると茶摘み人不足の現状がさらに厳しくなる可能性があります。

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