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浙江省安吉県で雪。白茶の減産は必至か

安吉白茶の産地、浙江省安吉県では寒波の影響で気温が下がり、雨や雪の天候となっているようです。

浙江安吉遇降温雨雪天气 白茶减产已成定局

“昨天下午3点多,弟弟家还在冒雪采茶,采茶工从700多米的高山上打来电话说,茶园已经下了1个多钟头的雪了,茶芽都冻得硬邦邦的,手也冻得不行了,实在采不动了。”

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201504/00000713.html

「昨日の午後3時過ぎ、弟の家は雪を被ったお茶の茶摘みをしていました。標高700mの高山にいる茶摘み人の電話での話では、茶園は既に1時間ほど雪が降っていて、お茶の芽は凍結して固くなってしまい、手もかじかんでしまって、茶摘みを続けることが出来なかったそうです」

厳栄火さんは、安吉県天荒坪鎮大渓村横坑塢の茶農家で、安吉白茶の無形文化伝承人です。彼の茶園は安吉白茶の母樹のあるところで、海抜は600~800mの山の上にあります。横坑塢の生産隊は全部で2000畝の茶園があり、海抜500m~900mの高山に広く分布しています。

4月4日、ここの安吉白茶と緑茶はようやく茶摘みが始まったところでした。

しかし、昨日の午後2時過ぎに、安吉では雪が落ち始めました。現地の天気予報によると、山の気温は1度~2度で、天荒坪の海抜の高い茶園の温度はさらに低かったようです。昨夜の原稿の締切までに、安吉の山の雪はまだ止んでいないようでした。

「生産隊は基本的に高山茶なので、畝ごとの産量は18~20斤しかなく、保守的に見積もっても、今年は20~40%減産になるでしょう」と厳栄火さんは言います。

「今年、安吉のお茶は最も早いところで3月27日から摘み始まりました。しかし3月31日から、数日間連続して気温が高く天気の良い日が続き、茶の芽の伸びが急速に早くなりました。清明節になると、今度は雨続きになり、摘むのが難しくなりました」と安吉軒農業局の茶葉所所長の賴建紅氏は言います。「現在、私たちはまた気温の低下と雪に遭ってしまい、今年の安吉のお茶は20%以上減産するでしょう。現在のブランド茶の価格は1斤1500~2000元で、卸売市場の価格は1斤400~600元で、昨年と比べて約20%上がりました」

昨日、浙江省農業庁、杭州市農業局へ取材したところ、ここ数日の雨続きの天気は、我が省の多くのお茶にはあまり影響を与えていませんが、突然の気温低下は春茶への影響は大きいとのことです。

「春の20度前後の気温であれば、お茶は毎日の成長速度は0.5~1mmで、一般には3~5日で、最初の春茶を発売することが出来ます。しかし、気温が突然3度以下になってしまうと、茶は毎日僅かに0.1mmしか伸びないか、或いは成長を停止してしまいます。このようになると春茶の発売の時期が遅くなるのは必至です」

浙江省農業庁経済作物二課の羅万列課長は、「ここ数日、我が省の茶農家は雨の中でも茶摘みを行っています。雨の茶摘みで注意しなければいけないのはお茶の芽の脱水の問題で、これによって春茶の品質に影響を与えることを免れることが出来ます。一般的に言うと、雨に摘んだお茶の香りはやや落ちてしまいますが、雨の時期の茶芽の成長はゆっくりで、お茶のアミノ酸、茶ポリフェノール、ビタミンなどの有効成分の蓄積はより多くなります」と話しています。

 

安吉白茶も良いお茶は標高の高い茶畑で栽培されているので、そのへんのお茶が被害に遭ってしまったようです。良いお茶ほど、値上がり傾向というのが、今年の安吉白茶の傾向のようですね。

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