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失われつつある蘇州のジャスミン茶を復活させる鍵

ジャスミン茶の産地といえば、福建省や広西チワン族自治区などがあげられます。
しかし、江蘇省の蘇州でも地元産の花からジャスミン茶を作っていました。

苏州茉莉花茶如此尴尬的境况 拿什么留住芳香

八月末,以茉莉花为原料的苏州本土茉莉花茶到了上市的季节。但久负盛名的苏州茉莉花茶,如今在苏州市面上已难觅本土出品的身影。茉莉花茶,变为正在沉寂的“苏州名片”,令人惋惜、令人唏嘘。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0901/article_173511.html

8月末は、蘇州の地元のジャスミン茶が発売を迎える時期です。しかし、長らく名前のあった蘇州ジャスミン茶は、今となっては蘇州市内でも地元産のお茶の姿を見ることはほとんどありません。ジャスミン茶は、寂しい”蘇州の名刺”となり、人々を残念がらせています。

蘇州のジャスミン茶のこのような厳しい状況に直面して、一部の”古い蘇州人”たちは、ジャスミン茶は宝だという思いがあり、政府も”手助け”をしていますが、上手く行っていません。どうしたらよいでしょうか?土地の借り賃が高く、少しの補助を行います。経営負担が重いので、税金を少し減免します・・・実はこれと”急場を救うことは貧しさを救うことにはならない”は1つの道理です。
1つの方法は、ジャスミン茶は伝統的な製品ではありますが、それにはまず製品を活かし、成長させようという思いが必要で、最も必要なものは”市場を探すこと”で”市長を探すこと”ではありません。市場と向き合い、市場に立つことで、本当の出口が見えるのであって、これは長い道のりです。もう1つの方法は、簡素化してその身を守るということですが、これには問題があります。想像してみましょう。蘇州の有形と無形の文化遺産はおびただしい量があり、それらを1つ1つ政府の”有形の手”に預けて、一体やっていけるのでしょうか?一歩引いて考えれば、政府の行政による保護に頼ることは、多くは活力の無い”標本”に留まるということで、市場の生命力が伴っておらず、市場の主体とはほど遠いものとして伝えられます。言い換えるならば、それはただ”見る”だけのものであって、”用いる”という意義とはほど遠いものなのです。

実際、伝統的な製品が市場に向かったときには、”無形の手(訳注:見えざる手)”にゆだねられ、”変身”を遂げる成功事例も少なくありません。
たとえば、数年前の解放牌の靴は流行商品となり、価値は一気に上昇しました。その全体の輪郭はそのままですが、材料が変わり通気性が良くなったのです。形式が変わって、若い人の美的なセンスにも合うようになり、古いブランドが再生したのです。
また、今年の蘇州東山の”金選枇杷”は、1つのマーケティング戦略とアイデアあるパッケージの成功例と言えます。元々生産量が多くて、販売が少し滞っていた蘇州東山の枇杷は、斤ごとに販売するのを止めて1粒ごとに売るようにしたところ、1粒10元でもよく売れるようになり、周りの人をうらやましがらせました。
これらの事例で説明したいのは、古いブランドや伝統的な製品でも経営や扱い方をきちんとすれば、市場においてまた最盛期を迎えることができるということです。

ビジネス界ではビジネスの話をすべきで、蘇州のジャスミン茶を好んで集めている店の人は非常に頭が良いものでした。1つには蘇州のジャスミン茶はそもそもが無形の資産であり、誰が伝承してきたのかが明確です。2つめには、蘇州のジャスミン茶は昔から名前があり、広告を打たなくても、多くの忠実な消費者がいます。報道によれば、河北省、北京、天津などの地域ではジャスミン茶を愛飲する人が多くおり、台湾の顧客などは一度に十数缶も買っていきましたし、日本の貴族もジャスミン茶を飲むのを楽しみにしています。さらに蘇州のジャスミン茶にはもっと多くの長所や特性があって、それらをさらに利用、発掘することによって、ファッション的な要素も多くあります。
百度で調べると、健康の面でも蘇州のジャスミン茶には、脂肪を減らす効果や心臓の血管を強くする効果、体内の毒素を取り去る効果、疲労を取り油を取り去る効果、消化を助ける効果、体内の調節を高める機能など、商業的な価値は十分にあります。
蘇州のジャスミン茶は栽培するところも少なく、コストも高く、技法の伝承が難しいなどの問題に直面していますが、市場の問題であると信じることができれば、市場の調節によってまた解決されるのです。

 

どこかの市長の伝統文化を公金で保護するのか、自助努力で解決するのか、という問題ではありませんが、この記事では、廃れそうな文化であるならば、もう一度、市場の声を聞いて、それに合った形に自らを変えていくべきだ、という極めて合理的な提言をしています。
伝統というものは、時代の要望に合った形に変えながら、存続していくものなのかもしれません。

 

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