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ラサにある台湾茶の店”玉山茶坊”

チベットのラサに台湾人が経営する台湾茶のお店があるそうです。

夫妻“世界屋脊”拉萨开起台湾茶坊

把台湾茶坊开到海拔3650米的拉萨,听起来是件匪夷所思的事,但来自台中的余雅琪、蔡士骧夫妇做到了。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0813/article_172918.html

海抜3650mのラサに台湾茶の店を開いたと聞くと、一般の人は思いもよらないことかもしれませんが、台中からやって来た余雅琪、蔡士驤夫妻はやり遂げました。

徳吉北路の”玉山茶坊”は台湾烏龍茶をメインに営業しており、開業6年あまりで多くのラサ市民の愛顧を受け、昨年の売上は100万元あまりに達し、会員は400名を超えました。今年、茶坊は外国人向け星つきホテルと共同で、”台湾主題文化生活館”を設立し、”世界の屋根”で人々にMIT(Made In Taiwan)の食品や手工芸品を広めています。

11年前、”玉山茶坊”の女性主人・余雅琪は、初めてこの高原都市にやってきました。年が明けるとすぐに仏教に帰依した彼女は、初めは台湾のお寺で僧侶にチベット文字を学び、これによって仏教の経典が分かるようになり、修行は軌道に乗りました。ボトルネックの時期に入り、友人の提案で、彼女は”チベットに行って感銘を受ける”ことにしました。

ラサにいる間に、余雅琪のチベット語のレベルは大きく上昇し、地元で友人もできました。その後、数年間、彼女は何度も”ラサに戻り”、語学を学び、仏教の経典を学びました。2008年になると、日増しに財布の残りが寂しくなってきて、偶然の縁もあって1つの店を借りることになり、”玉山茶坊”を開店しました。

「その当時のラサでは、台湾のお茶と茶道具の市場は全く空白でした。同時に、私は一部の茶商のお茶の品質が良くなくて、価格は非常に高いのに、お客さんは多くのお金を払って美味しくないお茶を飲んでいたので、私は台湾で最も良いお茶と茶文化をここに持ってこようと思いました」と余雅琪さんは言います。”台湾の最も良いもの”を世界の屋根の上で開店したということで、台湾の最高峰の玉山の名前をつけたのは、この上なく適切だったのです。

”玉山茶坊”の経営を良くするために、初めの頃の店の内装や修理、従業員の募集、軌道に乗ってからのお茶の仕入れ、店の営業なども全て彼女が自ら行いました。台湾烏龍茶は春、秋、冬の3シーズンあり、顧客に最も新鮮なお茶を味わってもらうために、新しいお茶が出る時期になると、余雅琪はその都度台湾に飛んで、厳選して選んでいます。
高海抜のラサは気温、湿度が内陸とは大きく異なるので、同じ茶葉でもお茶にすると味が変わります。このため、彼女はまず1,2斤のお茶を取り寄せて、試してみて味わいが変わらないことが確認できてから、やっと大口の入荷をします。

お茶への品質に過酷な要求をするほか、余雅琪は2つの特別な取り決めをしています。「トランプをできないのは、ただ品茶をしてもらうためで、個人の観光客を受け入れないのは、ただ会員に開放したいからです」と彼女は解説します。このようにすることで、ここに来るお客さんは静かに心ゆくまで品茶ができ、解き放たれた心持ちで高山烏龍茶の飛び抜けた品質を味わうことができます。会員制はクチコミでその影響が広がり、安定した顧客層となりました。

並大抵の苦心ではない経営を続けることで、”玉山茶坊”の名声は高まっていきました。毎日午後3時か4時以降は顧客は絶えることがなく、週末はいつも満杯です。「開業したばかりの時はお茶を飲みに来るのは基本的には皆漢族でしたが、現在はチベット族もどんどん多くなってきていて、比率は1:1に近づいています」と余雅琪は言います。濃い味わいのする磚茶や濃い香りの甜茶に慣れたチベット族の同胞も、台湾の烏龍茶を好むようになってきており、1つの小さい業績とも言えます。

2013年、余雅琪と知り合って10年の蔡士驤は結婚しました。これにより、”玉山茶坊”は”夫婦の店”になりました。企業マネジメント専攻出身の蔡士驤は、ポイントを景品と交換できるマーケティングモデルを導入し、台湾の紅珊瑚、赤い琥珀、ヒノキなどの手の込んだ装飾品と交換できるようにし、多くの顧客を驚かせました。彼はまた、従業員の訓練昇給プログラムを作り、習熟した従業員や知識の豊富な茶芸師を育成しており、その中にはチベット族の女性や若者もいます。

「今の玉山茶坊はどんどん良くなっています」と余雅琪は言います。「私はどんどんチベットでの生活に適合してきていて、十数日離れるだけでも、落ち着かなくなります。私と主人は、ラサで根を下ろすつもりで、台湾の茶文化を広め、ここで人文生活の理念を涵養した生活を送っていくために努力したいと思います。”第二の故郷”でお茶を以て生き、お茶を以て友と交じわい、お茶を以て修行したいと思います。」

木綿の長いスカートを身につけ、肩から赤色のネパール風の肩掛けを下げ、この仏教徒の顔には平和で美しい笑顔が浮かんでおり、目の前にある烏龍茶も全く同様に、あっさりとしていて優雅で、味わいが長く続きます。

 

だいぶ文化の違うところですが、ラサでも徐々に台湾茶の魅力が広がっているようですね。

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