四川省成都市の行政下にある邛崍(キョウライ)市。
ここでは邛崍黒茶と呼ばれる、黒茶の元祖ともいうべきお茶があります。
黑茶的发源之地 独特的工艺品质
邛崃山青水秀、人杰地灵,这里,雪山与平湖相映、松柏与翠竹同林、大地与万物共荣,是四川省首批命名的历史文化名城,也是“国家级生态示范市”、“中国食品工业百强县(市)”、“国家瘦肉型猪生产基地县”、“中国最大白酒原酒基地之一”。这里盛产药材、生猪、竹木、蔬菜、桑蚕、茶叶等,享有“万担茶乡”的美誉,其中的“邛崃黑茶”更是历史悠久、闻名遐迩,是其丰饶物产中一道亮丽的风景。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0528/article_170528.html
四川省成都市の邛崍市は緑豊かで水の綺麗な町で、傑物を輩出した町です。ここでは雪山と湖がお互いを引き立てあい、松柏と竹が同じ林にあって、大地と万物が共栄し、四川省で初めて命名された歴史文化名城であり、”国家級生態模範市”、”中国食品工業百強県(市)”、”国家赤肉型豚の生産地県”、”中国最大の白茶原酒生産地の1つ”でもあります。
ここでは薬材、豚、竹や木、野菜、蚕、茶などを豊富に産出し、”万担茶郷”の美名もあります。その中でも、”邛崍黒茶”の歴史は古く、かなり有名で、多くの豊富な物産がある中でも1つの美しい風景となっています。
<黒茶の原産地>
邛崍市は山並みが重なり、低い丘が連綿と続いて、山あいの平野が点々とあります。山、丘、平地はそれぞれ3分の1ずつを占め、南河、絀(音)江河、斜江河、蒲江河、玉渓河が地域を流れており、加えて気候は温和で、雨量も満ち足りており、四季がはっきりしているので、動植物にとって良好な生態環境を提供しています。その森林被覆率は42%に達し、様々な木や花、鳥たちの繁殖と安らぎの楽園となっています。
とりわけ恵まれた自然環境は、邛崍市に独特で豊富な資源のメリットを与えました。中国で最も古い野生茶樹がこの一帯に成長しているのです。”邛茶”の歴史は古く、資源も豊富で、品質が良いと知られてきました。
「古代の巴蜀」という本では、茶を紹介する際に、このように言います。「漢には楊雄、司馬相如などの人々がいましたが、・・・ことごとく皆飲んでいます」2100年前の成都を説明する際には、邛崍(古い呼び名は邛州)一帯では、民間での喫茶は既に1つの風潮になっていました。
数千年の栽培と加工を経て、西暦903年(前蜀の天復元年)、中国で初めての黒茶製品-火番餅が邛崍で誕生しました。これは”邛崍黒茶”の前身です。
後蜀の大臣・毛文錫は茶事の研究を大成させ、中国茶文化史上の大著「茶譜」に文章を書き、40種あまりの唐代の名茶の名前と特徴を記載しました。その中の記述では「臨邛には数種類のお茶があり、火前、火後、嫰緑、黄芽号がある。また火番餅もあり、1枚の重さは40両で、西蕃(チベット)、党項(タングート)に入り、これを重んじた」
”火番餅”は、中国で最も古い黒茶です。宋代の大きな葉や茎を使ったお茶-”西蕃茶”(馬茶)は、川西高原や西北の羌蕃部族の馬と交換するのに専用に用いられた茶の品種で、これは邛崍から始まったのです。
唐朝の陸羽の「茶経」によれば、”邛州は茶を盛んに産す”とあります。宋代元年の「九域志」によれば、”臨邛には火井茶場があり、邛州の貢茶を生産しており、茶を餅にしており、二両の重さがあり、龍鳳の形を押した上に、金箔をもって飾り、8枚を1斤として入貢した。俗称を磚茶という”とあります。
邛崍の山はお茶を産するので、ゆえにこの一帯は自らの王が建てた蜀の時代から、宋代にかけてずっと政府のお茶と馬の交換にとって重要な地域でした。邛崍は世界の黒茶の原産地というだけではなく、茶馬古道の発祥地である最も古い茶馬古道の始まりの土地でもあるのです。
<独特の製法と品質>
黒茶は六大茶類の一つです。黒茶は製造の過程で、長時間の渥堆発酵があり、茶の色は黒褐色あるいは黒色に変わるので、黒茶の名があります。
邛崍黒茶の生産地域は主に臨済、夹関、平落、孔明、水口、火井、南宝、天台山などの郷鎮です。この地域の海抜は600~1000mで、一年中緑豊かで水があり、雲霧がたなびき、原始的な生態環境が良く保たれています。さらに日当たりも良く乾燥しておらず、寒くもありません。雨も十分にあり、土地は肥沃で、年間の平均気温は16.3度、降雨量は1117.3mm、日照時間数は1107.9時間で、霜の降りない期間は285日と、茶にとっては極めて良い産地で、高品質なお茶を生産するのに理想的な地方です。
ここで生産される茶樹は、分枝も極めて旺盛で、芽や葉もよく肥えて大きく、早春から遅い秋まで、柔らかさも減りません。そのためお茶にすると、煎持ちがし、独特な品質と風格を備えています。
黒茶の基本的な製造工程は、殺青、初揉、渥堆、復揉、焙煎です。黒茶の製品は大変多いので、炒青の技術と緊圧成形の方法は同じではなく、形状も多くあり、品質も違います。
邛崍黒茶の多くは、中小葉種の茶樹の生葉を原料としており、品質は優れており、乾茶の外観の色は黒褐色で、水色は橙黄色で、茶殻は黄褐色です。香りは純正で、味は厚みがあります。
邛崍黒茶には豊富な栄養成分が含まれており、最も主要なものはビタミンとミネラルで、このほかにタンパク質、アミノ酸、糖類物質などがあります。豊富なカテキン類、茶色素、フラボノイド、ビタミンC、ビタミンE、カロチンなどの他に、抗酸化作用のある微量元素も大量に含まれています。例えば、亜鉛、マンガン、銅とセレンなどです。
黒茶に含まれるカテキン、テアフラビン、テアニンと茶多糖類、特に含量が多く含まれている重合したポリフェノールはフリーラジカルを取り除く機能があります。その中でも花秋黒茶の渥堆した葉の”必須アミノ酸”の含有量は100gあたり688mgにも達し、抗酸化作用があるために、細胞の老化を防ぐ作用があり、消化を助け、油を分解し、心臓の血管疾患を防ぐなどの機能もあり、さらには血圧や血糖値を下げる作用も見られます。
<発展の歴史上のチャンス>
黒茶の原産地として、清の嘉慶年間には、邛崍は既に年間200万斤以上の茶葉を生産していました。歴史上耳にする崍山”十八堡”のうち、花秋、天池、水口、塩井などの堡(砦)は、今もなお茶の重要な産地になっています。
清朝の康煕帝が名前を授けた”天下第一圃”の中には、百年以上の老茶樹が2000株近くあり、かつてはこれを用いて皇帝家への貢茶を作っており、樹齢500年以上の茶樹も1000株あまりあります。そのうち樹齢が最も古いものは権威ある専門家の考証によれば、1043年の樹齢で、”茶樹王”と呼ばれています。
1955年、邛崍は全国万担茶県の1つとなりました。
黒茶は中国辺境の少数民族にとって日常生活の必需品であり、新疆、チベット、内モンゴルなどの辺境地域では、長らく黒茶を飲んでおり、これが人体に必要なミネラルと様々なビタミンを摂取する重要なものとなっており、”三日食べずとも、一日としてお茶無くるべからず”、”お茶が無くては病に至る”などといわれるように、黒茶は”生命の茶”と褒め称えられています。
その繊細で深い味わいと、脂肪を下げ、肥満を減らし、新陳代謝の調節を促進するなどの保健機能から、黒茶は国内外でより多くの人々がお茶を飲むようになると認識されるようになってきました。
2008年、黒茶のうちの安化千両茶の製造技術、益陽の茯磚茶の製造技術が国の無形文化遺産保護リストに掲載されたことから、さらに黒茶はお茶業界の中の成長期待株となってきています。
ここ数年、黒茶の全体的な価格と販売量は年々伸びており、基本的には毎年20%の価格幅で成長を続けており、多くの古いお茶のコレクターたちにとっても、新しい寵児となっています。
改革発展の風に乗り、ここ数年は、邛崍市委員会、市政府が制定した戦略目標に従い、茶産地の農家や基層郷鎮と各部門では、黒茶への保護の度合いをますます強めており、標準化生産加工の発展と、品質とブランド構築の強化、国家地理標志産品保護への積極的な申請などを行っています。2012年には、邛崍市は8666.7ヘクタールの茶園を有し、茶産業収入は12億元近くになりました。
新しいスタートに立ち、”花秋”を代表とするリーディング企業の指導の下、邛崍黒茶は”モデルチェンジ”による産業振興の道を歩み始めており、まさにこれからが輝かしい新しい時代を作って行くのです。
日本ではほとんど名前を聞かれない邛崍黒茶ですが、黒茶の原産地のお茶として、これから名前が浸透していくかもしれません。