大きなニュースが飛び込んできました。
世界有数のコンピューターメーカーであるレノボ(聯想集団)の持ち株会社レジェンドホールディングスが、龍井茶の会社を中国茶葉研究所とともに立ち上げ、茶業に進出しました。
記者会見では立志伝中の人物である、柳傳志氏も登場し、茶業への思いを語っています。
柳传志牵手茶叶所试水混合所有制改革
一身黑衣的柳传志,昨日出现在杭州黄龙饭店,70岁的他显得格外精神。去年的他忙着卖蓝莓和猕猴桃,而这次是来吆喝茶叶的。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0331/article_168744.html
全身黒い衣装をまとった柳傳志氏は、昨日杭州黄龍飯店に現れ、70歳の彼は並外れた精神を持っているようです。昨年、彼はブルーベリーとキウイフルーツを売るのに忙しかったのですが、今度は茶で大声を上げに来たのです。
2010年の秋から、柳傳志氏は農業への進出を宣言し、かねてから言っていたとおり現代の農業を”何とかしよう”としています。
昨年5月、レノボ傘下の佳沃集団は第1弾の果物としてブルーベリーを売り出した後、11月にはキウイフルーツを売り出し、人々には”柳のキウイ”と呼ばれました。
今回、レノボは杭州の地元の特産である龍井茶に目をつけ、清明節の前に”龍冠龍井”の春茶を売り出すことを選びました。
<混合所有制の試行でレノボは茶葉研究所と提携し、改革します>
「茶業自体の競争は大変激烈ですが、茶葉研究所との提携は財産権の制度改革における農業領域での1つのテストケースになります。技術を生産力に変えることで、資金とビジネス環境を結合しなければなりません」と柳傳志氏は言います。
これまでの果物の提携方式とは違い、杭州龍冠実業有限公司はレジェンドホールディングス佳沃集団と中国農業科学院茶葉研究所の合弁会社で、 佳沃集団が株式の60%を持ち、茶葉研究所が40%を持ちます。
龍井茶に注力するという点を除いても、柳傳志氏の今回の提携方法は明らかに有利です。実際のところ、龍冠茶葉の前身は1950年に設立された地方国営の杭州龍井茶場で、獅峰、龍井、雲栖、梅家塢の5大龍井茶産地を管轄し、かなり成熟した技術と市場基盤があり、現在広まっている龍井茶の十大製造技法の定型を作り、普及させていく上で大きな役割を担っています。
「これから数年間は年平均40%の速度で成長する」と龍冠実業有限公司の責任者・姜愛芹氏は言います。
2013年4月、中国茶葉研究所は上海財産権取引所で、41%の株式を手放します。2013年12月13日、レジェンドホールディングス佳沃集団は、上海財産権取引所で株式を購入し、中国茶葉研究所と正式に提携しました。
姜愛芹氏は、現在、龍冠実業は3000畝の杭州の茶園と5000畝の千島湖の茶園を有しており、将来はさらに生産規模を拡大していくと明かします。
聞くところによると、佳沃集団の龍冠龍井は、レノボグループと中国茶葉研究所の双方のメリットを活かし、現代農業の管理ノウハウの考え方を借りて、伝統的な龍井茶の生産工程を分解して、よりよく改善、定量化した26の製茶プロセスと12の品質管理プロセスを作りました。品種、栽培、製造、品質管理などの製造工程で無駄を無くし、全ての流れをコントロールすることで品質を確保するのです。
<計画では3~5年は上流に注力し、レノボグループの農業の遺伝子を作る>
佳沃集団はレジェンドホールディングスの現代農業を担当する会社で、主に現代農業と食品の領域での投資と経営を行っており、現在は茶葉、ワインなどの分野に投資と経営を行っています。
今回売り出した”龍冠龍井”シリーズの春茶は、果物の分野に続くもので、全てのサプライチェーンを立ち上げ、全工程を追跡可能にし、グローバル化を進めた後で、佳沃集団が現代農業にまた一歩踏み入れるものです。
これまでに、レジェンドホールディングスは10億元あまりを果物のサプライチェーンに投資をし、将来、さらに20~30億元を投資していく予定です。
「私たちは3~5年でレノボの農業の遺伝子を作り上げたい」と佳沃集団の総裁・陳紹鵬氏は言います。
レノボ傘下の農業部門は現在まだ第1段階で、主にサプライチェーンの上流に注力し、製品の品質を高めます。
「だから現在は売り出す製品や量はとても少なく、売れないことを心配することはありません。この後で今度は下流に重点を移し、O2O(訳注:Online to Offline。オンライン・ネット上から、オフライン・実店舗などの実世界)戦略によって、末端の消費者にまで届く販売モデルを作ります」と陳紹鵬氏は言います。
レノボが考える現代化農業の究極はどのようなものでしょうか?陳紹鵬氏によれば、「まずブランド化です。企業のブランドを作れるかどうかが分水嶺になります。次に科学技術の含有量です。必ずやらなければならないのは分かっていることです。そして、現代の管理の考え方です。サプライチェーンを作り上げることも含まれます。そして、利益の分配管理システムを作ることです。もちろん、最も大事なものは現代的な考え方を持った人です。」
彼によれば、将来レノボはチェーン栽培モデルを考えています。これは、提携した農場は統一した農業資材や農具を使い、品質コントロールをし、融資や販売などのチャネルを共通化し、スピーディーに大規模な生産を横展開していくことです。
多分に経営戦略的な話なので、何を言っているか分かりづらいところはありますが、簡単に言いますと、
・レノボと中国茶葉研究所が合弁会社を作って、龍井茶の生産・販売に乗りだした
・その企業の前身は国営企業で、そこで行われていた作業をレノボが科学的に分析して、マニュアル化するなど、ノウハウを固めている。
・当面は生産現場の足場固めをするが、それができたら、一気に末端までの販売網・流通網を整える
ということのようです。
元々、レノボの持ち株会社であるレジェンドホールディングスの株式を持っているのは中国政府、それも中国科学院です。
そんなことから茶葉研究所とは、そもそも近しい関係であったわけです。
さて、この提携は、中国の茶業にどういう影響を与えるのか、注目したいところです。