古樹茶がブームとなり、大変な高値が付く時代になりました。
が、その反動として、茶樹を過度に摘みすぎてしまい、古茶樹が痛んでいるという実態があるようです。
云南古茶树面临过度采摘 专家呼吁“减负”
2013年普洱茶价实现逆势上涨,古树茶的价格更是遥遥领先。然而随着古树茶的走俏,茶叶过度开采也随之发生。云南农业大学普洱茶学院教授周红杰26日接受记者采访时表示,部分古茶树已出现营养不良的症状,古茶树开发需要“减负”。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0226/article_167305.html
2013年、プーアル茶の価格は逆境の中上昇を実現し、古樹茶の価格はそれを遙かにリードしていました。しかし、古樹茶がよく売れるようになるに従い、茶葉の過度な摘採が発生するようになってきました。雲南農業大学プーアル茶学院の周紅傑教授は、26日、取材に応じ、一部の古茶樹では既に栄養不良などの症状が出ており、古茶樹の開発に当たっては”負担を軽減すること”が必要であると言っています。
中央政府による八項規定と国際経済環境の影響を受け、2013年全国の茶葉市場価格は全体的に低迷しました。が、プーアル茶の価格は逆境の中でも上昇し、そのうち古樹茶の値上がり幅は一時30%を超え、価格のリーダーとなりました。班章、冰島、易武などのような優良な古樹茶製品の価格は数倍にも上昇し、1kgで8千元や9千元になりました。周教授によると、茶農家の目には、古茶樹は既に”金のなる木”になっており、茶葉を摘採する間に、目前の功利を求めるような行為が度々発生していると言います。
古樹茶とは100年以上生き続けた喬木のお茶のことを指し、雲南の版納茶区、臨滄茶区、普洱茶区には古樹の群落がありますが、数量が稀少のため、大変珍しく、高くなっています。その香気は深みがあって、さらに厚みと重みがあり、止まる時間が長いので、茶飲みの人たちに大変愛好されています。
「現在、多くの茶農家たちは古樹茶の摘採周期を縮めようとしていますが、同時にその天然、無汚染の特性を守る必要があるため、大量に茶葉を摘んでも、茶樹に肥料などの補充を行わないため、一部の古茶樹では栄養不良の症状が現れています。もともとが森林に覆われた場所にあった古茶樹は、周辺の環境が開発されることで、水や土の保持力にも一定の影響があります。このほか、ある茶農家はよりたくさんの茶葉の摘採を行うために、手が届かない枝の根元を切り落とすようなことすらありました・・・」
早くも2012年には、雲南省西双版納タイ族自治州では、古茶樹保護条例を定めていました。周教授は、この条例は古茶樹の保護管理と開発利用についての規範としての作用がありますが、1本の木の茶葉摘採の頻度や茶摘み量などのような細かな部分には言及していないと指摘します。利益に駆り立てられ、茶農家たちは古樹茶を摘採するときは一般に”茶葉を摘むのは多ければ多いほど良い”という考え方になりがちで、さらには摘採の方法が非科学的な方法によって摘むこともあるので、これが長く続けば、古茶樹の老衰を加速することになるでしょう。
周教授は、開発を行う際には科学的な方式や方法に注意して、植物の生長の法則に従うようにすることだけで、これらの問題は解決できる、と言います。このほか、古樹茶と普通のプーアル茶では栄養価値の上での優劣はありません。「人々はまず飲み物としての本質について、まず考えることが必要で、過度にその価値を高く持ち上げるべきではありません」
これは中国社会全体の問題でもあるのですが、稼げるときに稼いでおこうと目先の利益にこだわった結果、産業そのものをダメにしてしまう傾向があります。特に経済格差が広がっている中では、お金を稼げるチャンスに貪欲になりすぎている人々がいるのは避けられず、このような行動が発生します。
中国の社会的な現状を踏まえると、個人のモラルに期待するのではなく、企業などに茶園の管理を任せ、産業として持続可能な水準の茶摘みを義務づけていくという方向に行きそうな気がします。