2月半ばから3月にかけては茶樹の新芽が出てくる時期ですが、時折”寒の戻り”が訪れることもあって、茶農家にとっては非常に天気予報が気になる季節です。
今年の天候と防寒対策についての記事がありましたので、紹介します。
早春茶园需谨防“倒春寒”
2013年底至今年2月初,浙江省气温异常偏高,尤其是1月底,平均气温达10℃以上,比常年同期偏高3.6℃,2月1日气温甚至升到25℃左右。但随着一股冷空气南下,全国自北向南出现了大面积全覆盖的低温雨雪天气,气温骤然下降至0℃以下。气温的大幅波动,对茶区茶树新梢的生长将会造成一定影响。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0217/article_166870.html
2013年末から今年2月の初めまで、浙江省の気温は例年よりも高く推移しており、特に1月末には平均気温が10度以上になっており、例年に比べると3.6度も高く、なかでも2月1日は25度前後まで上昇しました。しかし、寒気団が南下するにしたがい、全国的に北から南へ広い雲が現れ、低温と雨や雪の降る天気に変わり、気温も急激に0度以下に下がりました。気温の大幅な変動は、茶産地の茶樹の成長にとっても一定の影響を与えそうです。
一般的に言うと、2月末から3月初旬は、春茶の新芽の萌芽が始まる季節で、一旦、寒の戻りに遭ってしまうと、芽や葉は容易に凍害に遭ってしまい、枯れてしまったり、春茶の産量と品質に大きな影響を及ぼします。凍害を減らすための鍵は、予防をしっかりと行うことで、浙江省湖州検疫局では茶葉会社に対し、以下のような注意を呼びかけています。
1.すぐに摘み取りましょう
既に萌芽した芽は凍害が来る前に、すぐに職員を山に登らせて茶摘みを行い、萌芽した茶葉はできるだけ摘み取って下山し、損失を減らしましょう。
2.茶園に草を敷きましょう
草を敷くことは干ばつの防止にもなり、凍結防止にもなります。草を敷いた茶園の地表温度は敷いていない茶園に比べて1度から2度高くなり、土が凍る程度や深さを軽減することができ、土壌の水分も保つことができます。敷く草には稲わら、雑草、剪定した茶樹の枝などを使用できます。
3.霜よけの覆いを掛けましょう
低温の空気が来る前に、日除けネットなどでを用いて表面を覆いましょう。さらに日除けネットの上にビニールシートや稲わら、雑草などを被せることも効果的です。または直接稲わらを茶の表面に被せることも良いでしょう。これによって茶樹を保護し、霜が降りることを防ぎます。
4.肥培管理を強めて、基礎肥料を十分与え、茶樹そのものの抗寒能力を高めましょう
有機肥料や窒素・リン・カリウムの化学肥料を与え、土地の温度と土壌の肥力を高めましょう。ただ、尿素を単独で与えることは良くありません。なぜなら尿素は溶けるときに熱を奪い、土の温度を下げるからです。
5.客土を入れ、土の層を厚くしましょう
茶園の畝の間に少し小山を作るようにして、周囲に新しい客土を入れて囲めば、土壌を保温するのに有効です。
6.防霜ファンを設置し、風を送り込むことで、冷たい空気を吹き飛ばしましょう
例年よりかなり高い気温から、一気に氷点下の冷え込みになったようですね。
寒冷対策については、日本では大体行き渡っている感がありますが、中国ではまだまだ不十分のようで、それも被害を大きくしている一因かもしれません。