中国の酷暑と干ばつの影響は、かなりの範囲の茶産地に広がっているようです。
先日の杭州の様子に引き続き、浙江省寧波の様子です。
宁波今年秋茶大幅减产已成定局
茶叶被晒成红褐色
用手一捏就成小碎片
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0801/article_160140.html
茶葉は日に晒されて、赤褐色に変色
茶葉を握ると、すぐに砕けてしまう
余姚市では、摂氏40度以上の極端な高温の日が続き、さらに降水量が極端に少なかったため、多くの茶農家のところで、茶畑の干ばつが深刻になっています。強い日照により、焼けてしまった茶葉も少なくありません。
梨洲街道のある茶園では、一部の茶葉が完全に焼けてしまっていました。遠くから見ると、本来は緑でつやつやしているはずの茶園の中に、赤褐色の部分が混じっています。一体これはどうしたことでしょうか?
近づいて見てみると、この種の茶葉は日に焼けて水分が失われており、そのため茶葉が枯れて変色しているのです。さらに丸まってしまった茶葉もありました。何枚かの変色した茶葉を取って、手で握ってみると、葉っぱはすぐに砕けてしまいました。見たところ、葉の枯れ程度はかなり深刻に見えます。また、土を手で掴んでみたところ、とても乾燥しており、また非常に熱く感じました。特に、中に含まれる小石は、手がやけどしそうなほどでした。
寧波市林業局緑化造林と林業経済所所長の話によると、これは茶葉が高温の天気により、”やけど”をしているのだと言います。心を痛めることに、たいへん多くの茶園でこのような被害状況が見られます。
ある茶葉会社の社長は悲痛な面持ちで、彼の所有する1000畝あまりの茶葉のうち、30畝で非常に深刻な被害となっていると言います。「現在、山の上では既に水が無く、水源を見つけられないので、水をやることができません」。彼は、雨が降るまでは、ただ茶葉が枯れていくのを見ているしか無いと言います。
干ばつにより、彼の茶園では病虫害もまた深刻になっており、多くの茶葉が虫に食べられてしまいました。現在、彼が最も心配するのは、干ばつがずっと続くと、来年の春茶の新芽の出に影響するのではないか、ということです。
55%の茶葉が深刻な干ばつに
秋茶の大幅な減産は避けられず
心の痛いことに、高温の天気の影響を受けて、寧波全市の22.7万畝の茶葉の80%は何らかの影響を受けていると言います。
所長によると、寧波林業部門の初期調査統計では、寧波の今年の秋茶の大幅減産は避けられず、来年春茶の産量と茶摘み時期もおそらく影響を受けるだろうとのことです。
現在、寧波の大体5万畝の茶畑では、葉面に”やけど”が現れており、総面積の25%前後を占めます。さらに55%の茶葉に深刻な干ばつが現れています。全体の情勢として、楽観はできません。
調査の状況から見ると、平地に植えられている茶葉は高山地区の茶葉よりも被害が思い傾向にあります。さらに、若い茶園の被害の方が、被害が重い傾向にあります。
猛暑と干ばつで茶葉が”やけど”を負った状態になっているようです。
秋茶の減産は勿論、来年のお茶の出来にまで影響が出るかもしれません。