高温と乾燥の続く浙江省では干ばつの被害が出ています。
銘茶として名高い西湖龍井の産地でも、新品種の龍井43号の茶畑に大きな被害が出ているようです。
杭州西湖双峰村约三成龙井43号茶树叶被晒伤
昨天上午10点多,一对新人来到龙井路上拍婚纱照,可面对烤焦了的茶叶,新娘似乎不太笑得出来。就在中国茶叶博物馆前的两百亩茶园,约有三成的龙井43号茶树叶晒伤了,原本嫩绿的叶尖,现下如同生了铁锈,还一碰就碎。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0729/article_159974.html
昨日、午前10時頃、一組のカップルが結婚式の写真撮影のために龍井路にやってきました。しかし、焼け焦げてしまった茶葉を前にして、新婦はあまり笑うことができなかったようです。
中国茶葉博物館の前の200畝あまりの茶園では、約3割の龍井43号の茶樹が日に焼けてしまい、もともと若緑色の茶葉の先は、今や鉄さびのようになってしまい、触るとすぐに砕けてしまいます。
7月はじめから、杭州は亜熱帯高気圧にずっと覆われ、7月14日の台風の力も及ばず、ほんの少しの雨が降るだけで、茶樹のはを潤すことはできませんでした。遂に、この天然のオーブンは、杭州の宝である”龍井茶”をも焼け焦がしてしまいました。
昨日、杭州西湖風景名勝区農業局の職員が明かしたことによると、現在、杭州双峰と霊隠寺付近の龍井茶の被害が最も深刻で、”双峰の三割前後の龍井43号が焼け焦げた”と言います。彼によると、高温干ばつの状況は続くので、来年の春茶の減産は避けられないでしょう、と言います。
<半畝の茶畑を”潤す”のに1時間に20トンの水>
何さんの住まいは龍井村で、毎日通勤の時には中国茶葉博物館の前のあの茶園を通ります。大体10日前ほどから、彼は元々緑色の茶樹の中に”赤い部分”が多くなっているのに気がつきました。何さんは、お茶を育てる人ではありませんが、小さいときからお茶とともに育っていたので、枯れていく茶葉を見て、心をとても痛めていました。
昨日、私は何さんの言う茶園に来てみました。200畝あまりを占めるこの茶園は、双峰村の4、500の村民のもので、一畝一畝の茶樹が遠くまで伸びて、時々茶樹の合間で観光客が記念撮影をしています。しかし、カサカサな樹が広がる光景は決して美しい背景とは言えず、2歩も歩くと、枯れた木の枝が”ボキッ”と折れる音が響きます。この茶園の上空にはただ、”灼熱”の2文字が被さっているだけです。
<茶農家のおばさんは、高圧ホースでこの熱気を破ろうとしていました>
昨日の午前5時半から、葉おばさんと親戚たちは茶園の中に順番に水を入れ、5時間ほどで、ようやく一部分の土地を潤しました。「見てよ、あの半畝の土地に、1時間で20トンの水を入れたわ」、葉おばさんの目は、ホースをじっと見つめて、すぐにその”バトン”は彼女の家の茶園にやってきます。
思いがけず、”ドクンドクン”と良く響く揚水ポンプの音が無くなりました。”機械が壊れた”と遠くの小川の方でこの一言が聞こえてきました。葉おばさんは、たちまち自分の心の動きを声に出し、「どうしてこんなことになるの。こんなに暑くて、雨も降らない。老茶樹だとしても耐えられない」。葉おばさんは龍井茶を植えて30年あまりになるけれども、こんな干ばつには遭ったことが無いと言います。
<茶農家は問います:いつになったら”人工降雨”があるのか>
「現在、いくつかの村の状況は大体同じで、一部の茶の樹は根っこまで枯れてしまい、そうなると救うことができません。もう一度植え直す必要がありますが、そうすると、3~5年は収入がありません」と、橋が架かっている小川の木陰で涼んでいる劉さんは言います。あの茶畑の30畝の龍井の樹は彼の家のもので、7,8日前から彼は3人の職人を呼んで、水を撒いていました。「人件費は1日で500元払わなければならない。揚水ポンプの値段も安くなくて、安いものでも1000元ぐらいするけれど、それも品切れです」と言います。
おととい、劉さんはもう一台機械を追加しようと思いましたが、機材販売店の店主から、メーカーでも欠品になっていると思いがけず告げられました。
「瞬く間に6,7千元が出て行ってしまったが、効果は悪くないです。我が家の茶樹はまだ緑を保っています。隣の茶農家たちは少し待とうとした結果、良いタイミングを失ってしまいました」。しかし劉さんもまだ笑みをこぼせるほどではありません。水源が無い茶農家の心配があるからです。
「私はこれからの天気予報を調べてみましたが、それによると8月初旬でも杭州には雨が無いようです。本当は昨日の午後に黒い雲が来ていたので、あのときの機会を逃さずに人工降雨をしていたら良かったのにと思います」
劉さんは実際のところ、雨乞いに頼るのでは無く、”人工降雨”が実際的だと考えているようです。
<双峰の三割の龍井43号が焼けてしまったのには原因がある>
昨日、西湖風景名勝区農業局の職員が茶園の視察にやってくると、「双峰と霊隠寺付近の茶葉の焦黄現象が最も深刻」だと分かりました。
どうして、ある小さな葉は煮えてしまい、あるものは”外側が焦げて、中が柔らかくない”になるのでしょうか?
彼は、双峰の龍井43号は、かわいそうな”おチビちゃん”たちにため息をついて、おそらく日焼けと枯れの二重の打撃のためでしょう、と指摘します。
龍井43号は新品種であり、また挿し木で植えられるので、根は浅く、大体が20~30cmほどです。酷暑の天候になると、土の浅いところの水分はすぐに蒸発してしまい”飲むべき水が無い”状態に陥ります。
「そのため、以前から茶農家には施肥を深くするように提案してきました。これは根っこをより深いところに成長させるためで、これによって干ばつの対抗力を増すことができます」
また、彼は別に一種の老茶-龍井群体種の場合は、種から植わっているので根っこが深く、地下1mあまりにも達し、太くてしっかりした根っこは容易に枯れ無いといいます。
「平地の茶葉と高山茶樹でもまた区別があります。高山の場合は日に照る側と照らない側があるので、直射される時間は平地に比べると小さくなります」と西湖区龍井茶産業協会の会長は説明します。12時間を超えて日に晒されれば、誰も持ちこたえられません。
農業局の職員は、双峰地区は既に三割前後の龍井43号が焼けてしまったとざっくり見積もっています。
<来年の春茶では、双峰村は1畝あたり3分の1の減産が予測される>
”灌水”が龍井の干ばつ対策としてまず選ばれる方策です。しかし、毎日水をやっても、黄色く焦げてしまった茶樹が好転しないことも見受けられます。「高温で干ばつになっているときは、茶樹の温度が高すぎて深刻な被害になっていることもあり、その場合は水分を与えても、なかなか回復しない」と資料を調べてみるとありました。この温度の上限は42度でした。
ここ2日ほど、杭州茶廠の御用品茶師の許さんは、強烈な太陽に晒される龍井茶のことをずっと心配していました。彼は、茶農家たちが正午頃まで水をかけているのを見て、茶樹がしんでしまうことを加速させることを心配しました。「見ているだけではいられなくて、茶農家たちは実際にはどうすることもできなくて、ただ死にに行く馬を活かせるのは馬の医者だけなのです」。
許さんによると、今はまず、来年の春茶の減産と価格の上昇を心配しており、次に茶葉の品質が落ちることを心配しています。土壌の中の水分が少なければ、茶樹の枝は枯れてしまい、茶樹の健康が損なわれるので、来年にはどうして厚く肥えた養分の豊富な新芽が得られるでしょうか?
昨日、龍井茶産業の関連部門の職員は、彼らは高温干ばつの対策を既に協議しているとしています。しかし、全て便宜的な計画に属していて、「遮光ネットを取り付けるコストはとても高く、1畝平均で数千元も必要で、土地もまた固く乾いてしまっており、支柱となる柱も地面に打ち付けられない」と言います。
農業局の職員は、ただ茶農家に警告することしかできません。現在の状態では枝を剪定することは良くありません。枝に傷口があると、そこから水分の蒸発が加速し、茶樹はすぐに枯死してしまうからです。「大雨の後を待って枯れた葉を際選定して、回復の状況を見るしかありません。来年の龍井春茶の減産は必然です」。
昨日、双峰村の茶農家は、茶園をみて、来年の春茶は1畝あたり10斤の減産になると見積もっています。これは最近の3分の1の産量近くに相当します。
杭州の干ばつは大分ひどいようで、龍井43号などの無性繁殖系の茶畑、特に平地の茶畑で大きな被害になっているようです。来春の新茶にも影響が出そうですね。