高騰を続けるプーアル茶、特に古樹茶ですが、その相場の風向計となるのは、進境著しい老班章のお茶だという記事がありました。
雲南の古樹茶がなぜもてはやされるのかの理由についても述べられています。
老班章已成高端古树茶市场风向标
在与勐海县政府相关领导和茶厂老板、州内外茶商交谈中,记者了解到,今年以老班章为代表的西双版纳傣族自治州各大古茶山乔木古树茶价格大幅度上涨的原因综合起来有几方面,
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0724/article_159787.html
勐海県の茶業関連部門のリーダーと茶葉工場の社長、内外の茶商たちとの交流の中で、分かったことがあります。今年、老班章に代表されるような西双版納タイ族自治州各地にある古茶山の喬木古樹茶の価格が大幅に上昇している原因には、いくつかの側面があります。
まず一つには、もともとの生態を守り、汚染されていない純粋な古樹茶は人々の環境に優しい、低CO2、健康志向の生活という需要に合致しています。
次に純粋な古樹茶の消費者層は急速に拡大していますが、高品質のお茶を産する有名な茶山の古樹茶の産量は限られており、需要よりも供給が少ないので、価格は自然と値上がりします。
三つ目に、名のある茶山の古樹茶を追求する人たちは、自分で飲むだけではなくコレクション用にも回しますが、各茶山のお茶を3~5kgぐらいしか買いません。買う量が少ないので、価格についてあまり過敏になることがなく、これも古樹茶の価格を押し上げる原因になっています。
四つ目には、一部の茶商や茶工場が古樹プーアル茶をビジネスチャンスとみて、純粋な古樹茶に重点を移し、有名な各茶山に茶葉の初期加工場や買い付け拠点を設けて、古樹茶原料をできるだけ掌握しようとしていることです。たとえば、陳升茶廠はプーアル茶原料の品質向上と安定供給を行うと同時に、古樹茶資源の効果的な保護を行うために、老班章村の組織と2008年2月に提携契約を結び、村の3分の2の農家がこれに参加して、”会社+茶園+農家”によるモデル茶園を作りました。老班章古樹の春茶の年産は12トン前後ですが、多くは陳升茶廠に買い上げられてしまい、それ以外の農家が加工する原料茶は約5トンです。ある有名な茶山のファンや茶商がお茶を買いに行くとなると、茶農家に泊まり込んでお茶が買えるのを待つしかありません。
老班章は既に高級古樹茶市場の風向計になっています。私が調べたところによると、2004年老班章の原料茶の価格は1kg50元でしたが、2005年には1kg150元に上昇し、2006年には1kg300元にまた上がり、2007年には1kg500元になりました。2008年には1kg600元に上がり、2009年には1kg800元、2010年には1kg900元に達し、2011年には1kg1600元に高騰。2012年には1kg2800元まで上がり、今年は既に1kg3800元となっています。毎年の値上がり幅は40%前後になっています。
老班章は、ブランド化の成功例としても紹介されますが、一種のシンジケートを組み、供給をコントロールすることで、高値安定を狙っているともいえます。
他産地も老班章の値段を参考に、「品質は変わりないのに、これだけ安い」というような売り込み方になっていくので、高級な古茶樹のプーアル茶の相場を語ろうとすると、老班章の動向は掴んでおく必要があるということですね。