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麗水市の烏牛早が冷害に

四川省などの一部の産地では茶摘みが始まっています。
茶処の浙江省は、これから芽が育っていくところですが、気になる冷害のニュースが。

 

丽水莲都区乌牛早茶遭遇早春冻害

连续的阴雨天气,加上冷空气的影响,我市的茶叶生长受到了不小的冲击。在莲都区一些高山地区,刚刚发出嫩芽的早春茶乌牛早就受到了严重的冻害。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0216/article_157504.html
 

記事によると、浙江省麗水市蓮都区の高山地区にある烏牛早の茶園では、出たばかりの新芽が深刻な凍害に遭ってしまったそうです。
農家の話によると、最初に萌芽した芽が全てやられてしまったので、早春茶は大幅な減産になりそうとのこと。

麗水市の組合の責任者の話では、烏牛早の面積は300畝ほどあるそうで、例年は1畝あたり25斤の産量があるので、7000斤あまりの生産量だったそうです。
早春茶は1斤1000元ほどの価格が付いていたとのことで、損害額の大きさを嘆いています。

この情報を聞いた、麗水市の茶葉研究所の専門家は春節の休みを利用して、この地域に入り、凍害への応急措置を施し、損失減少に力を注いだそうです。
その方法とは追肥を行うことだそうで、0.5%~1%程度の尿素を噴霧し、芽の発芽を促すのだそうです。
特に重篤なものには、5~10センチ程度の軽い剪定を行い、その後に肥料を与えるのだそうです。

春茶の発芽時期は、寒の戻りに遭いやすく被害が大きくなりがちだと言います。
凍害を減らすためには予防が鍵になるとのことで、寒気が入ってくる前に摘んでしまうのが一番だと言います。
また、凍害に遭いやすいのは風の吹き付けるような斜面の茶園なので、稲わらや雑草、遮光ネットなどで茶の表面を遮り、温度の低下幅と茶葉の水分蒸発を防ぎ、寒波が抜けたあとに撤去するのも良いとしています。

茶園の面積が比較的広い場合は、茶園の中の比較的安全なところで干し草などに火をつけて、煙を発生させ、温度を上げるのがよいとのこと。
このほか、凍害に遭ってしまった茶園では肥料管理を強化し、即効性のある窒素肥料や燐カリ肥料を投与したり、葉面に肥料を噴霧して萌芽や樹勢の増強を図るべきだと言います。

 

春の一番茶、特に明前のお茶は早ければ早いほど市場価値もあがりますが、一方で凍害に遭う確率も高くなります。
農家にとっては茶摘みまで天気予報から目が離せない日々が続きそうです。

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