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様々な作物を複合栽培した茶園

中国の茶業は、農村地域の収入拡大を担う産業として、期待されています。
それゆえに高産量の無性繁殖品種(特に早生品種)への植え替えなどが進められ、単位面積あたりの収量を高めようという動きが盛んです。
しかし、安徽省黄山市の休寧県では、別の方法で単位面積あたりの収入を増やしているそうです。

 

休宁县农民推广林草种植复合式生态茶园模式

“这是救心草、这是木瓜,你别小瞧这些树啊草啊,移植到茶园里,就是宝贝疙瘩。 ”休宁县一家农民合作社负责人陈光辉说,在茶园里套种这些林草,一方面花叶果实本身有效益,比如在茶园的空地上套种救心草,每亩收入至少有1000多元,另一方面可以像绿色草坪一样保水保土,使茶园里的多种林草和其他生物相生相克、循环利用,不用施肥打药,综合亩效益达到万元,比原来普通茶园提高5倍左右。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0215/article_157490.html
 

記事によると、その方法は複合式生態茶園なるものだそうです。
茶畑にお茶だけを植えるのではなく、空いているスペースに救心草という薬草やカリンなどを植えるのだそうです。
こうしたものを植えると、1畝あたりの収入は1000元ほどプラスになる上に、保水効果や土壌の流出防止にもなるとのこと。
また、茶畑の中の生態系を豊かにすることから、肥料や農薬を撒く必要が無くなるそうで、単位面積あたりの収入は1万元にまで達し、効率は5倍ぐらいに高まるといいます。

休寧県は安徽省の中でも、重要な茶処であり、お茶は山に住む人たちにとっての主要な収入源になっています。
しかし、残留農薬の問題や単位面積あたりの効率低下などの問題が、茶業の発展と農家の収入増加に影響を及ぼしていました。
2004年から陳光輝という人が有機農村を作り、様々な作物を組み合わせた循環型農業のモデルを模索し始めました。
2009年には、組合を作り、農家に600万株あまりの苗を無償で提供し、農家5000戸あまりを抱える1.2万畝の農園に発展させました。

今では、このような単一作物のみの経営を生態系を維持しながら発展させる経営モデルは、国家の選ぶ60の循環経済モデルの一つに選ばれています。
昨年6月には、陳光輝は国連の持続可能な発展に関する会議に招かれ、発言もしています。

なお、今年から、3年あまりの計画で全県の20万畝あまりの茶園を複合式の生態茶園に変えることを計画しているそうです。
これによって、山地に住む人々に環境に優しい高効率な農業の成果を享受してもらいたいとのことです。

 

日本では中国の農業に関する報道は、残留農薬問題や環境破壊など、非常にネガティブなものばかりが流れています。
が、こうした記事を見ると、日本以上に先進的な取り組みをしているところもあるようです。

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