中国茶の世界では、ここのところ、一気に天下を取るようなお茶が続々と出ています。
その中の1つが安吉白茶ですが、このお茶の30年ほどの歩みについて、安吉県の副県長に話を聞いた記事が紹介されていました。
徐礼明:安吉白茶30年品牌突飞创奇迹
2012年是中国茶产业风起云涌的一年,同样也是不平静的一年,在这一年里,古老粗放的中国茶产业几次被推到了风口浪尖:绿色风波、上市疑云、科技争论、品牌猜想……在沉浮跌宕的声音背后,是这个古老行业的发展模式已经面临瓶颈,不得不突破、改变,来推动自身下一步的前行。日前,记者拨通了正在忙碌中的安吉县副县长徐礼明的电话,听他为我们讲述了这一方曾创造中国茶叶快速崛起奇迹的土地上,已经发生和即将发生的品牌化故事。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0125/article_156858.html
もともと、安吉白茶は山の中に1本だけあったものを専門家が発見。
その特性を見抜いて、様々な困難にぶつかりながらも、その生産技術を確立。
30年あまりで1本のお茶の木を1つの産業にまで、育てました。
その後、様々な人が関わり、安吉白茶は地方のお茶から一挙に国家的なブランドになった、と言います。
ここへ来るまで、安吉県がなしえたことは3つだと言います。
1つ目は、産業の発展を政策で後押ししたこと。
産業として育っていくのに必要な段階で、きちんと政府が投資を行うなどして、産業としての形を作ってきた、といいます。
具体的には、1996年に大規模な茶園を開発したりするなど、インフラの整備やプロモーションに県レベルで2.15億元の予算投下を行ったそうです。
安吉白茶の街や安吉白茶研究センター、白茶祖生態園などの箱物の建設の他に、コンテストの実施や茶摘みまつりなどを開催。全国に安吉白茶の名前が届くように政策を行ってきたとのこと。
これによって、白茶の栽培面積は10万畝に達し、栽培戸数は5800余り、加工企業は350社を数え、安吉白茶関連で20万人の雇用を実現したとのこと。
安吉白茶の生産量は今や1200トンに達し、出荷金額は13.6億元あまり。全県の農民の平均所得は3000元を越え、もっとも稼いでいる村の一戸あたりの茶業収入は30万元に達しているとのこと。
次に、弱点を補強するための鉄の計略を練ったこと。
ブランド保持のために、「親子商標」制度などを導入したり、偽造防止のためのステッカーなどを作って、ブランドの崩壊を防いでいるとのこと。
海外での商標取得も進めるほか、輸出にも力を入れているそうです。
最後に、大きなビジョンを持って産業化に取り組んだこと。
安吉白茶は素晴らしいものであるとはいえ、競争環境は変わっているので、それに合わせて懸命な研究と開発を続け、新商品や品質向上への努力を惜しまなかったそうです。
これには政府だけでなく、産業界を挙げて、全力で取り組んだ、とのこと。
“一片叶子成就了一个产业,富裕了一方百姓。”
(一枚の葉っぱが一つの産業となり、一地方の百姓を豊かにする)
というのが、安吉県の標語で習近平も絶賛したものだとか。
中国の政治家のインタビューですので、やや割り引いて話を聞かなければなりませんが、30年余りで一大ブランドを築き上げた安吉白茶。
行政のリーダーシップの取り方やビジョンの描き方という面で、日本の茶産地でも参考になる点はありそうです。