中国で業績を伸ばしている”新式茶”ブランドの1つである「奈雪の茶」ですが、改良された自動ミルクティーマシーンを開発し、店舗に順次導入しているそうです。
”新式茶”飲料ブランドの奈雪の茶は、先日、ブランド傘下の120店あまりで、改良された”自動ミルクティーマシーン”を設置したとのことです。
取材によると、この自動ミルクティーマシーンは奈雪の茶のデジタル化チームが完全に自主開発したもので、わずか十数秒で一杯のドリンクを製造でき、店舗の能率を40%前後向上させることができると言います。
これと同時に、奈雪の茶では、”自動フォームミルク機”、”自動茶湯均質化機”などの一連の設備も開発しており、既にある程度の規模でのテスト段階に入っています。担当責任者の話によると、2022年第3四半期には奈雪の茶ブランド傘下の一部の店に投入する予定だとのことです。
取材によれば、この機械の中央部にはディスプレイとQRコード読み取り機がついており、消費者が注文したあと、自動ミルクティーマシーンはQRコードの付いたレシートを1枚印刷します。同時にディスプレイ上に甘さ、氷の量などの選択項目が表示され、タッチパネルで選んだあとにQRコードのレシートをカップの上に貼って、備え付けたあとに貴会のQRコード読み解きにかざすと、ディスプレイ上にスタートボタンが表示されます。自動ミルクティーマシーンの下部から原材料が出て来て自動で動作し、消費者の注文にあったドリンクを提供できます。
注目すべき点は、2021年の中間報告書で、奈雪の茶葉”前面でキナデジタル化戦略で経営効率を上げる”という経営方針を明らかにしており、かつこれは”奈雪の茶が安定的な成長と株主の価値創造を持続的に行うための鍵”であると表明していて、そのなかには標準化、自動化設備の研究開発と茶飲料の製造工程の簡略化などが含まれています。
奈雪の茶ブランドの創始者である彭心氏はかつてメディアの取材時に、2022年はオフラインの消費については大変な試練の一年で、一部のオフラインの小売企業は先行きが難しくなっていると述べていました。自動化設備の適用は、店舗の人材の負担を解放し、人的資源の効率を高めます。「店舗が運営されていなかった状況を考えると、多くのイニシアチブを取るのは非現実的です。現在は間違いを少なくし、素早く行動することで、この困難を乗り切るしかありません」。今では多くの企業がデジタル化によって製品のイノベーション、人件費、マーケット運営の天井を打破することで、差別化の突破口としたいと考えています。
奈雪の茶のほかにも、新式茶のブランド”謝謝茶”もまた”スマートミルクティースポット”プロジェクトを始動させていて、自動ミルクティーマシーンを採用して、その場で茶ドリンク製品を作ります。
謝謝茶の責任者によると、謝謝茶は主に家賃と人件費のコストが高くなっていることから、ミルクティーマシーンは設置場所の面積が小さく、人件費の節約ができるため、置き換えを進めていると述べています。
中国も新型コロナウイルスの流行の影響もあって、店舗型ビジネスが厳しい状況に置かれています。
そこを解決するための方法が、このような自動化された機械によるセルフサービスのような形式だとのことですが、果たして上手く行くのでしょうか。