雲南省普洱市の瀾滄ラフ族自治県には邦崴古茶王と呼ばれる過渡型の千年古茶樹があります。
その年に一度の茶摘みが行われ、今年は過去最高の収穫量になったそうです。
4月4日、瀾滄ラフ族自治県富東郷にある邦崴千年過渡型古茶王の一年に一度の茶摘みが、社会からの注目を集める中で行われ、各地からやって来た茶人たちが2022年の邦崴古茶王の豊作を見届けました。
茶の香りが四方に漂う邦崴山の中でも熱気に包まれていた会場では、スタッフが茶摘みに関する準備を行った後、32名の専門の茶摘み人たちが秩序を保って竹の足場に登り、古茶王の様々な場所に身を置いて、熟練した手つきで摘んだばかりの新鮮な茶葉を竹かごの中に入れていました。
富東郷では”古茶王”の保護と管理に力を入れており、県、郷、村の3つの行政機構で連携して管理と茶樹の病虫害防除を行っており、摘採は茶樹の自然な生長に則り茶王樹を保護するという原則に基づいて行っています。摘採の過程では、県、郷の担当者と”古茶王”の管理スタッフが、茶摘みの委託スタッフに対して適量で、科学的な茶摘みが行っているかどうかを現場で監督していました。
3時間あまりの丁寧な茶摘みを行い、全部で91.2kgの生葉を摘むことができました。そのあとは専門の製茶技術スタッフにより摘み取った生葉を晒青毛茶に加工されました。
現在、邦崴村には茶葉農民専業合作社が12社、茶産業に従事する農家は651戸2543人で、茶園面積は全部で4781畝あり、一人あたり平均4000元の増収をもたらしていて、茶葉は村民の増収と豊かになるための”金の葉”になっています。
取材によると、邦崴千年過渡型古茶王は海抜1900mの瀾滄ラフ族自治県富東郷邦崴村にあり、樹高は11.8m、樹の幅は8.2×9mで、根本の太さは1.14m、最も低い枝分かれの場所は0.7mで、樹齢は約1700年あまりとされ、現在までに見つかった唯一の古い過渡型の大茶樹で、茶樹の人為的な馴化の歴史における生きる化石となっています。1997年4月8日には、中国国家郵政部が発行した『茶』切手シート4枚の、最初の1枚の『茶樹』は瀾滄邦崴千年過渡型古茶王で、額面の50%でした。まさに”国家の名刺”であり、このために瀾滄邦崴千年過渡型古茶王は世の中に名を知られているのです。
1本の樹から91.2kgの生葉が収穫できたそうです。
だいたいプーアル茶が20kgぐらい、餅茶にすると60枚ぐらいが出来る量ですが、その茶葉はどこに行くのでしょうか。