湖南省株洲市に茶陵県という場所があります。
ここの茶業の様子について紹介した記事がありました。
茶陵は茶にちなんだ名前で、中国で唯一の茶と命名された行政県です。近年、茶陵県は多くの茶葉会社を誘致、育成し、紅茶を主として緑茶を補助とする産業構造を構築しました。茶葉によってその名を取るように実際に”黄金の葉”、”金のなる木”にしていて、茶にちなんだ産業を興して、茶によって豊かになるという貧困脱出の道を歩んでいます。
今は、まさに冬の茶園管理の鍵となる時期であり、茶陵県茶祖印象茶業有限公司の秩堂茶廠の高標準生態茶園の中では、スタッフたちが茶園の見回りをしているところで、茶葉加工設備の検査修繕をおこなって、来年の春茶の生産効率を高める基礎となる仕事をしていました。
「私たちは茶園から作業場まで厳格に安全と品質を管理していて、多くの人が安全で、健康的で、エコなお茶を飲めるようにしています」と茶陵県茶祖印象茶業有限公司の秩堂茶廠の責任者である宗暁波さんは言います。
茶陵県茶祖印象茶業有限公司の対外連絡部の部長である陳奕さんによると、湘贛紅の革命の風を借りて、茶祖三湘紅(訳注:同社の紅茶ブランド名)をあちこちに広め、多くの人に良いお茶を飲んでもらいたいのです、と話しました。
ここ数年、茶陵県は茶葉産業の発展に注力し、企業を通じて貧困世帯の参加と発展を積極的に行い、貧困世帯に土地を提供することによる配当金を獲得させ、プロジェクトへの労務報酬も得ることで、増収を実現しています。
茶祖印象雲陽山茶葉栽培基地で、茶園の施肥を行っていた虎踞鎮把集村の謝菊生さんは、以前は伝統的な農作物で毎年の収入は僅か1万元あまりでした。しかし現在は空いた時間を利用して茶園で作業をしていて、年間の収入は3万元以上にもなります。
近年、茶陵県は豊富な産地の資源、優れた気候と地理的なメリットを活かし、茶祖文化資源を発掘することで、茶産業をピンポイント貧困扶助と郷村振興の戦略的な産業として成長させていて、大きな茶業の龍頭企業を育成し、茶旅の一体化を進めています。2020年、”茶陵紅茶”は国家地理標志製品となりました。
2020年、茶陵県の茶葉栽培面積は3.65万畝に達し、茶葉総産量は1600トン、茶に関する総産出額は3.5億元に達し、茶業に従事する労働力は6000人以上で、農家に4000万元あまりの増収をもたらしました。
茶陵県茶葉タバコ産業発展サービスセンター主任の潭愛亭さんは、5年の努力を通じて、茶園の栽培面積は全県で10万畝、総合産出額10億元を達成し、省級、市級の龍頭企業10社を成長させました。より大きく、より強い茶陵紅茶をつくり、集中して中華茶祖文化小鎮、紅茶産業に特色のある小鎮などを作り上げ、茶と旅を融合した産業を興し、茶陵県を湖南紅茶の中心産地であり、湖南省と江西省地域の紅茶取引センターにしていきたいです、と述べました。
当地の政府による大本営発表的な記事ですが、だいぶ茶業が発展しているようです。
2018年に訪問したときは、よちよち歩きの茶業の街という印象だったのですが、茶祖とされる神農にゆかりのある土地であり、そのメリットを活かしているようです。