貴州省の黔西南プイ族ミャオ族自治州にある普安県では、早くも2021年の最初の茶摘みが行われたそうです。
1月14日、”貴州緑茶”2021年初摘みイベントが黔西南プイ族ミャオ族自治州の普安県で開催され、貴州省人民代表大会常任委員会党組織副書記で、副主任であり、省の農村産業革命茶産業発展指導チームのトップである慕徳貴氏がイベントに出席し、省の人民代表大会財経委員会主任委員の王秉清氏が司会を務めました。
春節前に新茶を飲むことのできる限られた茶産地として、普安茶には”黔茶第一春”の呼び名があります。取材によると、普安県の中心茶産地の海抜は1100m前後で、北緯25°~26°の間にあり、典型的な中海抜、低緯度、雲霧が多く、無汚染の地域で、地下には豊富な地熱資源があり、加えて茶産地が高原の盆地にあることから、茶園の出芽が他の茶産地よりも早いのです。さらに普安県の”早茶”は内含物質が豊富で、芳香物質と遊離アミノ酸の含有量も高くて、香りが濃行くで、味わいには旨みと爽やかさがあり、品質が良いのです。
開会式の後、第6回”普安紅”杯茶摘みと製茶コンテストが会場で行われました。”茶は茶山にあり、茶葉は青くて、水は井戸にあり、青々と光っています”30名の民族衣装を纏った茶摘みの女性が山歌を歌い、茶樹の間で身をかがめて茶摘みを行っていて、両手は蝶が舞うように速いスピードで茶摘みを行っていました。茶摘みコンテストの火蓋が切られるのと同時に、20名の製茶師が手作りの扁形緑茶の製造を比べ合っていました。このほか、会場では”貴州冲泡”が開催され、多くのライバーがECサイトを使って現場からのライブ配信販売を行っていました。
取材によると、普安県は”中国古茶樹の郷”、”中国十大魅力茶郷”。”中国茶文化の郷”の栄誉を受けており、現在の県内の茶園面積は14.3万畝(摘採面積9.1万畝)だそうです。2020年、製品茶の産量は7858トン、産出額は7.73億元、総合産出額は12.7億元を実現しています。
今回の茶摘み開始イベントは、2021年の”貴州緑茶”のプロモーションの幕を開けるだけでは無く、貴州茶の開園が早いという特徴を展示することで、貴州茶がエコで清潔安全、品質が優れているというメリットを強調し、さらに貴州茶の知名度と影響力を高めることになるでしょう。
今回のイベントは、貴州省農村産業革命茶産業発展指導チームの指導により、黔西南プイ族ミャオ族自治州農村産業革命茶産業発展指導チーム、中国共産党普安県委員会、普安県人民政府が主催し、貴州普安紅茶業(集団)有限公司、普安県茶葉協会が受託しています。
この時期なので、越冬芽の茶摘みだと思うのですが、プロモーションのためとはいえ、いくら何でも早すぎる気がします。
今の中国の茶業界にシーズンオフは無いようです。