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四川国際茶博会、オンライン開催を先行実施

新型コロナウイルスの抑え込みを行い、徐々に経済活動を復旧させている中国ですが、大勢の人が集まる大規模イベントの開催は未だ慎重です。
5月上旬に予定されていた四川国際茶博会も、具体的な日程を示さずに延期が発表されたのですが、その前のプレイベントの位置づけで、オンライン展示会の開催が始まったようです。

4月20日、四川博覧経済発展有限公司への取材によると、「第9回四川(オンライン)茶博会」が正式にスタートし、6月18日迄開催されるそうです。
四川博覧経済発展有限公司の担当責任者の話によると、”オンライン茶博会”は四川省で初めての茶業展示会のスマートプラットフォームだと言います。「これは四川国際茶博会をさらに環境に配慮し、高効率で、スマートな方向へ成長させることにつながり、茶博会の運営レベルを引き上げ続けるだけではなく、四川と国内外の茶業交流協力の重要なプラットフォームになり、四川の茶産業をより品質の高いものに成長させていくことでしょう」

”第9回四川国際茶博会”は元々、5月7日~10日に成都で開催される予定でした。病気の流行予防の影響を受け、茶博会は延期されることが既に決定しており、さまざまな準備は現在も秩序立てて進められています。
病気の流行下における新たな市場の変化に適応し、”第9回四川国際茶博会”の開催ムードを盛り上げ、四川省の茶葉企業のいち早い復旧、販売量の増加、茶業経済の復活、茶農家の増収を行うために、”第9回四川国際茶博会”は4月18日~6月18日に先行して”オンライン茶博会”を実施することを決定しました。

”オンライン茶博会”は北京、上海の優れたインターネット技術企業と深く協力し、新しく開発した茶博会のWeChatミニプログラムを用い、情報技術と茶博会が持つ全てのリソースを結びつけて、全天候型の茶葉、茶具およびさまざまな関連ブランド、企業にクラウド上のブースを提供し、新商品クラウドで発表し、商業貿易クラウドで面談、購入クラウドで商談、協力クラウドで契約、情報クラウドで発送などのオンラインサービスの機能を提供して、より多くの実質的な取引と協力を促進しています。

責任者の話によると、招待、ネットでのプロモーション、アクセスの流入などを通じて会期中は1000軒近くの茶葉、茶具および関連企業の参加が見込まれ、20万以上の優良な販売業者と観衆がオンラインで展示会を見学し、商談、取引されるのではないかと期待しています。
今回のオンライン茶博会は、全ての茶業者に向けてのもので、出展企業には無料で開放されます。

 

毎年4月に開催される予定だった広州交易会も6月にオンライン開催されることになりましたが、中国ではこうした大規模展示会もオンラインに切り換えて行く方針のようです。
今回の四川国際茶博会はWeChat上で動くミニプログラムを用いて行われるそうです。
通常の茶博会では誰がブースに来たかや属性を知ることはなかなか難しいのですが、展示会での閲覧履歴は筒抜けになるはずなので、リアルの展示会以上に情報収集は進められ、出展者にとっては展示会の収穫が増える可能性もあります。
こうした動きは、全国各地で開催されている茶博会にも広がっていくかもしれません。

四川国際オンライン茶博会(注:WeChatのミニプログラムへのリンク)

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