福建省安渓県といえば、安渓鉄観音の産地として名高く、山全体が茶畑になっているような所もありました。
しかし、こうした発展の方向性は既に過去のものになっているようで、現在ではお茶を別の作物に植え替える転作を県政府が奨励し、補助金を出すなどの政策が打ち出されています。
福建安溪出台政策奖励农田茶园退茶还耕
日前,安溪县再度下发“关于印发《安溪县2015年茶业基础管理重点工作实施方案》的通知”,出台农田退茶种植农作物奖励措施,对农田退茶连片种植农作物进行奖励。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201505/00001157.html
先日、安渓県は、再び「安渓県2015年茶業基礎管理重点プロジェクトの実施に関するプラン」という通知を発表し、農地から茶の栽培を止めて他の作物を植えることを奨励する措置を執り、茶以外の別の作物を植えることを奨励しています。
具体的な措置は以下の通りです。郷鎮を単位として、耕地から茶の栽培を止め、他の農作物に植え替えた土地が5畝以上になれば、1畝当たり2000元の補助金を、耕作者に対して払うというものです(ただし他の補助金との重複は不可)。
県の農業茶業局局長の蔡建明氏は、ここ数年、我が県は茶農家が効率の低い茶園を改良し、茶農家に対してお茶を植えずに他の作物を植えて、土地の効率を高め、お茶以外の経済作物を植えて、農業の構造を調整するための政策を次々に発表してきました。「お茶を止めて別の作物にすることは、豊かさを生み出すことだけではなく、美しい風景や、本当に大切なものを取り戻すことなのです」と話します。今年、中央政府の1号文件では、農業の産業構造を調整し、科学的に主要な農作品の自給率水準を高め合理的に農業の発展を進めるようにと記されています。しかし、我が県は既に数年前から、お茶の栽培を止めるプロジェクトに着手しており、農民に対して特色のある農業を進めるように奨励し、政策のサポートも行って、今日のように多様な生態系農業のブームを起こし、農民が同じ土地から上げられる収益をより高くなるようにし、より豊かになるための転換を行っているのです。
3月30日迄に、安渓県全体では、合計4595畝の茶園が転換され、そのうち335畝は果樹園に、3760畝は野菜畑に、500畝は穀物に転換されました。
生産能力の過剰が中国茶業の問題点としてクローズアップされてきていますが、早くから開発されていた安渓県は、既に次のステージに移っているようです。