碧螺春で有名な蘇州ですが、時期を過ぎたお茶は伝統的に”炒青”という緑茶として販売されていました。
が、今年は紅茶として加工されるものも出てきていて、その方が値段が高く付いているようです。
苏州炒青携地产红茶“姐妹档”上市
清明过后,碧螺春的香气还未散去,炒青和地产红茶这对“姐妹档”已经携手上市,各领风骚。记者昨天在东山采访了解到,受去年干旱炎热气候影响,今年炒青价格略涨至每斤300元左右,而地产红茶每斤价格则根据品质不同,处在400元到1200元间不等。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0411/article_169163.html
清明節が過ぎ、碧螺春の香りがまだ漂う中、炒青(緑茶)と地元紅茶の組み合わせの”姉妹セット”が売り出され、話題となっています。
昨日、東山へ取材に行ってみると、昨年の干ばつと猛暑の影響を受け、今年の炒青の価格は少し値上がりして1斤300元前後になっていますが、地元の紅茶の1斤当たりの価格は品質にもよりますが、400元~1200元ほどです。
毎年、清明節を過ぎて暖かくなってくると、茶の芽や葉が大きくなってしまい、茶農家は炒青しか作ることができなくなります。
昨日の午後、東山太湖茶葉有限公司では、職員たちが忙しそうに茶農家から送られてきた生葉を買い付けていました。
「天候が暑く、茶の摘み取りが間に合わないので、こんなに大きくなってしまっています」と経営者の蘭煥生氏は言います。一般に気温が20℃以上になると、暑すぎることから、茶の産毛はなくなってしまい、炒青を作り始めます。卸売りの商売がメインなので、蘭煥生氏は薄利多売の商売に注力しています。「炒青の価格は300元前後です」。
炒青茶を作るのはあまり時間も労力もかかりませんが、その利幅は小さなものです。
東山鎮茶業協会会長の厳介龍氏は、「炒青茶を作るのに必要な生葉の買い取り価格は1斤40元前後で、人件費は260元前後です。これで計算すると、今年の炒青の価格は例年と比べて1斤20~30元は値上がりしていますが、茶農家たちは基本的に何の利益も出ていません」と計算してみせました。
「天候の影響を受け、今年の炒青の価格は少し値上がりましたが、産量は昨年とほとんど差はないので、全体的に見ると、いまだに年々右肩下がりであると言えます」と厳介龍氏は言います。
炒青の”妹”として、地元の紅茶はここ数年、地位を高めてきています。全国のさまざまなお茶の品評会で何度も一等賞を取るだけではなく、福建省など伝統的な紅茶の産地に行っても、お茶の愛好家からの人気はすこぶる良好です。
厳介龍氏によれば、1斤の炒青茶を作るには6斤の生葉が要りますが、1斤の紅茶を作るには5斤の生葉しか要りません。原料を節約できるだけでなく、1斤当たりの価格も高いことが多く、「紅茶を作るようになってから、茶農家1軒あたりの増収額は少なくとも3000元はあるでしょう」と言います。
取材してみると、蘇州の地元の紅茶(地産紅茶)は滇紅、祁紅などの紅茶の製造技法とは異なり、碧螺春の原産地にある洞庭小葉種を原料としており、焙煎の方法ももっとも古い方法である、焙籠を用いて木炭でゆっくりと”煮込む”ように焙煎しています。
厳介龍氏によると、実際は炒青の品質はそれほど悪くなく、特級炒青の香りや味は低級の碧螺春との差はほとんどありません。古くからの茶飲み客の多くは炒青茶を好んでいますが、若い人で炒青茶をわかる人は多くありません。
「今年、炒青の価格は300元前後に値上がりましたが、その価格では良い品質の白茶や紅茶を買えないのですが、多くの若い人は白茶や紅茶の方に流れてしまいがちです」
やはり”目新しさ”ということもあるのだと思いますが、同じ生葉で作ったものでも、緑茶と紅茶で値段は随分違うようです。
かつては地元のお茶を何も考えずに飲んでいたのが、最近は色々なお茶が全国から流れ込むようになってきていて、目新しいものを追ってしまう傾向になっているのかもしれません。