中国の社会問題の1つに格差の是正、特に農村部と都市部の所得差の是正があります。
そんな中、四川省が「農家の所得を拡大するためには、優良品種と適切な栽培技術の導入が必要だ」ということで、省政府が推奨する50種類の農作物品種と30種の技術を指定したそうです。
そのうち、お茶からは3つの品種が選ばれているようですので、ご紹介しましょう。
四川2013年3个茶叶品种适宜推广
记者从四川有关部门获悉,为正确引导四川省广大农民选用优良品种和先进适用技术,提高农民农业科学种养水平,保障主要农产品有效供给,日前,四川省向全省公示了2013年50个主导品种和30项主推技术。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0116/article_156458.html
○特早213
1992年に見つかった変異種を選抜育成したもの。灌木型の中葉種だそうです。
驚くべきは名前の通りの芽吹きの早さで、1月5日頃に芽吹き、2月上旬には茶摘みが可能とのこと。
福鼎大白茶よりも20日以上早く、生産量も10%増しだそうです。特早生型の高生産性品種ですね。
○川農黄芽早
四川省の群体種の中から選抜育成されたものだそうです。こちらも灌木型の中葉種。
やはり特早生種で、2月15日前後に茶摘みが可能だそうです。春、夏、秋の新芽が黄緑色なので、この名前だとか。
特筆すべきはアミノ酸の含有量が高いこと。春茶で5.7%だそうです。
病虫害や耐寒性にも優れていて、生産性の高い品種だとか。
○烏蒙早
こちらは小喬木の中葉種だそうです。やはり特早生種だとのこと。
葉に厚みがあり、芽の柔らかさが長く続くようです。
そして、特筆すべきは生産性。休眠に入るのが遅いので、年に4~5回摘採できるようです。
春茶だけの産量でも対照品種の19.19%増し、通年だと17.01%増しだそうです。
用途は四川の扁形茶や芽形茶に適しているとのこと。
と、省政府が推すものは、「特早生」「高生産量」というキーワードで説明できそうです。
「農家の収入が第一」というのが、現代中国の品種改良のトレンドのようです。