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英徳の高香型品種の茶園面積は5000畝に達する見込み

広東省の紅茶といえば、英徳紅茶。
まだ、”知る人ぞ知る”な紅茶ですが、産地ではかなり力を入れているようです。

 

英德市高香型茶园种植面积将达5000亩

受天气、雨水等各方面因素影响,今年英德红茶春茶采摘时间提早,目前已进入大规模采摘时期。英德市茶叶局相关负责人介绍,近年来英德红茶销量甚好,茶农积极性不断增高,预计今年高香型茶园种植面积有望达到5000亩左右。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0313/article_158618.html

記事によると、天候や降水量などの影響も受け、今年の英徳紅茶の茶摘み時期は早まり、既に大規模な茶摘みに入っているそうです。
英徳市茶葉局の話によると、最近、英徳紅茶の販売が好調で、茶農家も積極的になっており、今年は高香型品種の茶園面積が5000畝前後になるものと見込まれているそうです。

英徳の春茶は2月28日から摘み始まっており、これは昨年よりも20日あまり早いとのこと。
これには4つの理由があり、
1.昨冬の気温が昨年よりも高かったこと
2.降水量が比較的均等であったこと
3.英徳紅茶の値段が良いので、茶農家の管理が細かく、有機肥料の投入が多かったこと
4.今年は春が早く、立春後の温度が例年の気温を上回ったこと
が挙げられるとか。

清遠市茶葉局の方の話によると、英徳氏は3年連続で中国茶葉流通協会の認定する「全国重点産茶県」に選ばれています。
関連機関の研究によると、英徳紅茶のブランド価値は8.51億元に達しており、2011年と比較すると0.23億元伸びており、英徳の茶業の成長を後押ししているとのこと。

統計によると、英徳市の茶園総面積は3.16万畝であり、そのうち生産可能茶園は2.62万畝、新設の茶園は3500畝です。
全市の茶葉の総生産量は2928トンで、2011年と比較すると163.8トンの増加、伸び幅は6%です。
出荷金額は8.2億元で2011年と比較して約3億元伸びており、平均単価は1斤140元です。
英紅9号などの高香型の茶苗は3000万株あまりあり、12000畝ほどの新茶園を作ることができるので、全市の茶葉の需要に応えるだけのものがあります。

今年、英徳市は高香型の茶園面積の拡大を計画しており、5000畝まで増やす計画です。
これを基礎として、英徳市は英徳紅茶の品質を高め、英徳紅茶ブランドを打ち出そうとしています。
今年英徳市は初めての茶文化説を開催し、英徳紅茶を積極的に宣伝し、そのブランドを知ってもらおうとしています。
このほか、英徳の茶葉企業を動員して、広州や深圳などで開催される茶葉展覧会に参加する予定です。

英徳市は広東省最大の紅茶の産地です。
1950年代、英徳市は全省の茶葉技術を結集して、雲南大葉種を使って紅茶の生産に取り組みました。
英徳紅茶の色は艶があり、細くて形が整っています。香りは濃郁としており、味は甘くコクがあります。茶の色は紅く、雲南紅茶や祁門紅茶とはまた違った風格があります。
全盛期には、英徳紅茶は年間4000トン生産され、70あまりの国や地域に出荷され、その中にはヨーロッパ各国の王室も含まれます。
そのうち、イギリス王室は特に英徳紅茶を好んでおり、ゲストの接待によく使っています。
英徳紅茶の生産技術と品質は、既に世界的な高級紅茶の水準に達しています。
2007年、英徳紅茶は国家の地理標章保護製品となり、これは当時省内でも数があまりなかったものでした。

 

英徳紅茶は雲南大葉種系のものと英紅9号などの新品種が混在して、どうも印象が定まらない面があったのですが、これらの政策を見る限りは、英紅9号などの新品種(ここでいう高香型品種)を看板で打ち出していくようですね。
祁門紅茶とも雲南紅茶とも、福建の紅茶とも違った個性があるので、頑張ってもらいたい紅茶です。

 

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