浙江省でも早摘みの産地・品種として知られる、温州市永嘉県では烏牛早の茶摘みが始まったようです。
春は大地を暖め、茶園には香りが広がります。永嘉県烏牛街道の馬嶴茶園基地では、茶山全体に春の息づかいが感じられます。
今年最初の永嘉早春茶ー”烏牛早”の最初の新茶の茶摘みが始まり、ここ数日、茶農家たちはこの機を逃すまいと、”早く”市場に供給しようとしています。
茶園は生気に満ちており、濃い緑の茶樹が整然と並んでいるところに、可愛らしい若い緑が吹き出ていて、淡い茶の香りが茶園に充満しています。
ここ数日の気温の持続的な回復とこれまでの雨が十分であったことで潤いがあることから、ここの茶葉は既に一芽一葉が充実した状態になっています。
茶農家の劉順生さんによると、2月初めから茶樹はゆっくりと芽を成長させ始めていますが、それでも昨年と比較すると、今年の茶葉の茶摘み時期は数日遅れているそうです。しかし、既に最初の柔らかい芽はより満ち足りたものになっていて、長さは2.5cm前後になっているそうです。
「春節前の雨が比較的良かったので、茶葉はとても綺麗に伸びていて、品質も比較的良さそうです。今年の生長状況から見ると、産量は去年よりも15%ぐらい増加しそうです」
山で茶摘みに追われ、山から下りれば製茶工場で機械を動かして作業します。
8時間の攤青を終えた生葉を一体化炒茶機に入れて殺青の作業に移ると、爽やかな新茶の香りがより濃く溢れてきます。
「攤青後の茶葉の製造が始まると、最初の工程は殺青、圧扁です。茶の香味はいずれも最初の殺青というこの工程で決まるので、とても重要です」と製茶の師匠である楊開奎さんは言います。現在、烏牛早の生葉の産量はまだ多くなくて、一日に製茶できる乾燥茶は40~50斤で、2月末になれば、烏牛早茶は広い面積で茶摘みが始まり、タイムリーに製茶をするために連日残業が必要になって、毎日少なくとも200斤あまりのお茶を製造します。
取材によると、今年永嘉県の茶園栽培面積は5.3万畝で、そのうち烏牛早は4.6万畝で、産量はおそらく600トンを超え、産出額は2.6億元前後になると見込まれているそうです。
現在、一部の烏牛早は既に続々と茶摘みが始まっていて、1週間後には烏牛早は茶摘みのピークを迎えるとのことです。
浙江省の烏牛早は、平年よりもやや遅れ気味とのことです。
寒気と暖気のせめぎ合いが続いているので、地域によって、遅かったり早かったりとマチマチになりそうな様子です。