豪雨の影響で水害が発生し、観光地である風景区を閉鎖していた武夷山ですが、茶業にも被害は及んでいたようです。
7月15日、福建省武夷山市霧源茶業有限公司の茶葉工場では、ゴミ処理業者が水に”浸かって”しまった3500kgあまりの大紅袍茶をゴミ収集車に積み込んでゴミ処理場に運ぶところでした。環境保護のため二酸化炭素を排出しないよう埋設廃棄されるそうです。
概算の統計によると、連日の大雨により武夷山では7軒の茶葉会社が被災し、5万kg(50トン)あまりの茶葉が被害を受けました。被災したあと、被災した茶葉会社は自主的に業界の管理組織に茶葉の被災状況と汚染されてしまった茶葉の廃棄状況を報告し、武夷茶のブランドイメージと守ろうとしています。
「被災したことは心では本当に受け入れがたいものですが、しかし私たちは絶対に洪水で水に浸かってしまった茶葉を顧客に売ったりはしません」と霧源茶業の総経理である張銀生氏は言います。「これは私たちが大紅袍ブランドを守るため行っている行動であり、また企業の品質に対しての信頼を守るためのものです」。
「私たちは企業から電話を受けた後、最初に行ったことはゴミ処理車両を企業が被災した茶葉を回収するために無料で提供することでした」と武夷山市市場監督管理局の食品安全係の係長である周元興氏は言います。「同時に、私たちは専門のスタッフを派遣して被災した企業の指導にあたらせ、被災した茶葉を廃棄処分させるように厳しく促し、”水に浸かった”大紅袍が市場に流入しないように厳しく取り締まっています。
現在、被災した茶葉は続々と廃棄処分されています。
この手の災害被害は、非常にナーバスなものなので、このように美談めいた形でしか報じられませんが、少しずつ被災状況が分かるようになってきました。
明らかに被災した企業は7社と少ないようですが、50トンあまりのお茶を廃棄という数字はかなり大きいようです。
写真のお茶は焙煎の際に出る茶末などを緊圧した緊圧型大紅袍なので、単価は大きいものでは無いようですが・・・