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湖北省宜昌市で無人の生産ラインが始動

中国でも茶の自動生産ラインの導入が進み、省力化が進んでいます。
そんな中、湖北省宜昌市では無人の生産ラインが完成し、稼働を開始したそうです。

中国茶叶流通协会会长王庆17日在三峡库坝区湖北宜昌市夷陵区表示,茶叶加工“无人工厂”吹响了中国茶叶传统产业向清洁化、工业化、现代化和智能化转型的号角。

中国茶葉流通協会会長の王慶氏は、4月17日、湖北省宜昌市夷陵区にある三峡ダム地区において、茶葉加工の”無人工場”は中国茶という伝統産業がクリーン化、工業化、現代化と知能化へ転換するシグナルを鳴らしていると述べました。

この日は、”中国名茶の郷”である夷陵区鄧村郷の茶葉知能化清潔加工”無人工場”が正式に竣工し、生産に入る日で、このプロジェクトへの総投資は1.1億元で、地元の茶葉会社が自主的に研究開発を行い、様々な先進的な茶の加工技術を融合したものです。このラインは世界でも単体の投資規模としては最大で、科学技術の粋を集めた、技術的にももっとも優秀と思われる知能化茶葉生産工場です。

この茶葉知能化清潔工場に取材に行ってみると、生葉を投入した後は、作業員は始動ボタンを押すだけで、自動化生産設備が全てを行い、新鮮な柔らかい芽を洗浄、脱水、乾燥、殺青、揉捻、成形、乾燥、提香などの工程を経て、直接、荒茶が生産されます。

「生葉から製品まで、茶葉の加工は全工程がデジタルで自動化され、自動コントロール率は98%に達し、クリーンエネルギーの使用率は100%で、いかなる汚染も及ぼしません」と䔥氏茶葉集団総経理の劉漢武氏は言います。この会社は名優緑茶、紅茶生産ラインを3本新設し、名優茶自動化知能生産ルーム1万平米を改築し、年間の茶葉加工可能量は2000トンに上ります。

湖北茶の歴史は古く、かつては茶葉輸出の三大港の1つでした。宜昌の茶葉面積、茶葉生産量、茶の産出額は湖北省の”トップ”で、農民の増収と農業モデルの転換において重要な産業となっています。夷陵区は全国でも茶葉産業の盛んな地域で、湖北省も特色農産品である茶葉の盛んな地域であり、茶葉の栽培面積は23.4万畝です。

湖北省経済と情報化庁の党のメンバーである陶紅兵氏は、”無人工場”は”品質向上、産量増加、効率性の増大、安全”という目標に党立ちし、茶産業の重点領域、重点環境のブレイクスルーを実現しました。これは湖北省の茶葉加工が”粗放”から”集約”に、”製造”から”知能”へのモデルチェンジを行うことで、重要な意義があります、と述べています。

中国農業科学院茶葉研究所副所長の魯成銀氏によると、”無人工場”は伝統的な製茶技術と現代工業の高度な融合であり、技術基準、工程、品質コントロールと知能化加工の高度な協同と集成によるイノベーションで、これは中国の茶葉加工が外延的発展から内包的成長へ転換する上で重要なマイルストーンになるでしょう、と述べています。

 

この工場では全て自動で作業が行われるのですが、最初に生葉の洗浄も行うそうです。
日本でも鹿児島の一部の産地などで降灰の影響を無くすために実施されているものですが、中国においては消費者から寄せられる、衛生面についての疑念について対応するものではないかと思われます。

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