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今年のプーアル茶の産地状況

雲南省では春茶の買い付けシーズンがほぼ終わったようです。
今年のお茶の状況についてまとめた記事がありましたので、ご紹介します。

春茶收购进入落潮期 普洱茶成各地茶博会亮点

春茶收购进入落潮期,武汉、东莞等地茶博会正在召开,普洱茶成为各地茶博会上的亮点,那么今年普洱茶的产地行情如何呢?

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201605/00004582.html

春茶の買い付けも引き潮の時期に入り、武漢、東莞などの茶葉博覧会も始まってきて、普洱茶は各地の茶博覧会での注目ポイントになっています。それでは、今年の普洱茶の産地の状況はどうでしょうか?

荒茶全体の相場が下向きという状況の中で、昆明市茶葉業界協会の統計では、古樹茶は基本的に横ばいで、個別の種類では、たとえば冰島、曼松古樹などは5~10%値上がりしています。その他の一般のお茶と台地茶の価格は15%前後下落しています。

 

老班章などの古樹茶の値上がり幅が最も大きい

「古樹茶は市場での認知度も高いため、地元の政府が保護を始めていて、茶農家はもはや鶏を殺して卵を取るような茶摘みはできなくなりました。加えて、一部の機関や企業は、慈善という観点を持つようになり、市場に入ってくる古樹茶の量は明らかに減少しました…」 昆明市茶葉業界協会会長で雲南省国際商会茶業分会会長の劉益成氏は分析します。現在、雲南地区の春茶全体の産量はまだ完全な統計が出ていませんが、雲南の多くのプーアル茶産地の茶摘みにおける情報では、古樹茶の価格は基本的には横ばいで、一部の品種で5~10%程の小幅の値上がりがあるとのことです。

寧洱困鹿山を例に取ると、1kg1300軒の春茶の生葉は今年1800元で売れました。

「明前茶と穀雨茶の価格もまた区別があって、たとえば清明前に売れていった古樹茶の価格はこれよりももう少し高いです」と雲南普洱茶網の情報は示しています。明前茶を例にすると、雲南普洱茶の西双版納エリアには12の古茶山があり、そのうち南糯山古樹茶の春茶の価格は120元から260元に値上がりし、易武は昨年の1kg220元から1kg400元に値上がりしました。

昨年はいくつかの客観的な原因のため、冰島茶の市場価格は統一されておらず、市場価格が1kg2万元のものもあれば、1kg4500元のものもありました。しかし、今年は臨滄市農業局の情報によれば、2016年の冰島古樹茶の今年の荒茶の買い付け価格は1kg1.2万元だそうです。

 

今年の台地茶の価格下落は比較的早い

「2016年の一般茶の価格は昨年に比べて大きく下がりました。そしてこの下落の時間は例年よりも早いです。例年は一般に春の終わりなのですが、今年は清明節を過ぎると価格が下がりました」。4月初めに臨滄、大理、保山の茶山を駆け回った茶業者の楊塵埃氏の感覚も一般のお茶の価格は下がっているというものでした。彼が例として挙げたのは、臨滄の大部分の茶産地の茶の価格です:生葉の価格+運送費+工賃+雑費(燃料、場所代、包装)+販売マージン(取次業者の利潤)を加えた金額です。このお茶の価格の構成要素はいずれも欠くことが出来ません。
ある地方の一般のお茶(混摘)は、昨年の生葉の価格は1kg10元でしたが、今年は直接1kg6元に落ちました。また別の地域の老樹茶(混摘)は、昨年の生葉の価格は1斤20元でしたが、今年は1斤15元に落ちました。4kgの生葉で1kgの荒茶が出来ると計算すると、前者の昨年の生葉を荒茶にした価格は1kg40元で、今年の生葉を荒茶にした価格は1kg24元です。しかし、原料の産地と販売地区のコストの計算方法は違うので、そのため、末端の市場では普洱茶の価格の下落幅は、こんなに誇張された形にはならないと思います。

これについて、劉益成氏は、これまでの今年の普洱春茶の価格を見ると、一般のお茶と台地茶の価格は少し下がり、値下がり幅は15%前後です。

 

雲南茶博会は8月に遅れるかもしれません

普段通りであれば、毎年4,5月には昆明で雲南茶博会が開かれます。主催者への取材によると、今年の雲南茶博会は8月までずれ込む見込みで、南博会が終わるのを待ってから、正式に募集を始めるとのことです。

しかし、武漢、東莞などの地域の茶博会は既に始まっていて、第九回武漢茶博会の情報によると、今回の茶博会で最も売れたのは依然として普洱茶で、総販売金額の7割前後を占めます。ここ数年、普洱茶は全国での販売量がずっと首位を走っていて、全国各地の茶博会での取引金額統計を見ると、普洱茶は6割のシェアを占めます。

「現在、国内には多くの茶博会があり、普洱茶はいずれも主力になっていて、普洱茶がなければ市場にならないような感覚があります」と劉益成氏は分析してます。現在、茶のコレクター、飲み手、販売店などもみな普洱茶を茶業界の動向を見る指標としています。また、昨年から普洱茶の保健機能などが一般に知られるようになり、そのために飲むための販売量も増えていますが、団体での購入、ギフトや投資という属性は減っています。

普洱茶の最大の小売市場である、広州芳村から伝わってきた最近の情報では、2016年の芳村の普洱茶は幸先の良いスタートを切っていて、今年の第一四半期の普洱茶の取引量は明らかに上昇していて20%~50%以上になっているとのことです。

 

普洱茶バブルが崩壊したという声が聞かれましたが、それは主に小売り側の方の価格で、産地の価格は引き続き上昇中のようです。ただ、台地茶などの農園産のお茶は価格が下落傾向にあるため、普通の消費という観点で見ると、お買い得になってきているようです。

 

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