中国の制度にQS認証という制度があります。
Quality Safeの頭文字を取ったもので、食品の生産を行う企業が取得するべきものです。
この認証を浙江省安吉県の零細な白茶企業が急いで取得しようとしているようです。
浙江安吉小微白茶企业纷纷申请“QS认证”
“王科长,你们帮我设计的厂房改造图纸完成了吗?我想趁现在农闲赶紧施工。”昨天上午,安吉隆盛茶厂负责人到县市场监管局食品科咨询茶企申请QS认证的相关手续。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201505/00001245.html
「王課長、私の設計した工場の改造図面の完成をあなた方に手伝ってもらえませんか?農閑期の今にすぐに施工してしまいたいんです」昨日の午前、安吉隆盛茶廠の責任者は県の市場監督管理局食品課で、茶葉会社がQS認証を申請するための手続きについて尋ねていました。
「ここが更衣室、攤青室、製品室、品茶室、ここは事務スペースです。どれも明示してありますね。もし分からないことがあれば、また私に聞いていください」と、管理局の職員である王亮氏は図面を指さしながら1つ1つ説明していました。
”QS”は”食品生産許可”と”品質安全”の商標です。国は2010年6月1日から、食品生産を許可された企業が食品を工場から出荷する前に必ずパッケージ或いは標識の上にQS商標を印刷(もしくは貼付)することとしました。QS商標の無い製品は工場を出荷して販売することができません。
取材によると、我が県には既に99社の安吉白茶の生産企業がQS認証を取得していますが、一部の零細の白茶生産企業はまだ取得していません。今年の白茶の茶摘みが終わった後、我が県では10社の中小の白茶生産企業が県の市場監督管理局に行き、QS認証の申請を行っています。
「以前は、茶葉は基本的に買いに来る茶荘に売り渡すだけだったので、QS認証が無くても問題はありませんでした。しかし、現在は茶葉市場の価格の変動も早く、QS商標があれば、ネットで販売をすることもできるので、利益率はより高くなります」と隆盛茶廠の責任者の盛氏は言います。
県の白茶協会の担当者によると、QS認証の無い農産品は初級農産品としてしか見做されず、スーパーマーケットやマーケットで販売することができません。今年多くの零細企業が主体的にQS認証の申請に動いているのは、市場の強い要求と茶葉企業自身の需要によるものです。
これまでは小規模な茶葉会社は、工場で生産するだけ生産して、後は販売業者に任せる、というスタイルが多かったのでQS認証を取得する必要性をあまり感じていなかったようです。
が、これだけ市況が悪くなると直販をするなどの戦略を採らざるを得ないため、こうしたQS認証の申請ラッシュが起こっているのだと考えられます。