茶の栽培面積第1位に躍り出た貴州省ですが、その一方で夏茶秋茶の有効活用はなされず、なんと80%の生葉が無駄になっているといいます。
贵州茶叶种植已经跃居第一 80%茶青被浪费
“采摘成本高、利润低。”在我市大多数茶叶企业看来,夏秋茶就是食之无味、弃之可惜的“鸡肋”,这也导致贵阳很多茶企重春茶而轻夏秋茶。业界估计,全市每年夏秋茶至少有80%的茶青被白白浪费掉。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0827/article_173350.html
「茶摘みのコストが高くて、利益が薄い」 貴陽市の多くの茶葉会社を見てみると、夏秋茶は食べても味が無くて、捨てるのには惜しい”鶏の骨”のようなもので、このため貴陽市の多くの企業では春茶を重視して、夏秋茶を軽視する傾向があります。業界の推計によると市内全域では、毎年の夏秋茶の80%の生葉が無駄に捨てられているといいます。
今では貴州省の茶葉栽培面積は既に全国一位に躍り出ました。良い名優春茶を作って販売すると同時に、夏秋茶の潜在的な市場を見て、貴陽市の一部の茶葉会社は密かに戦略を練っており、加工工場を作って、夏秋茶の利用を増やそうとしています。
利益が薄いことから、貴陽市の茶葉会社は基本的には夏秋茶は摘まず、この結果80%以上の生葉が無駄になっています。
ここ数日、開陽南貢河富硒茶葉公司総経理の江冬才氏は、ことのほか忙しくしていました。年末に会社の精製茶産業化プロジェクトが完成し、生産を始めるからです。夏秋茶の原材料を十分に確保できるよう、彼は今、他の会社と緊密に話し合いを重ねています。
今年の5月13日、江冬才氏と湖北利川金利茶業有限責任公司は提携協議に署名し、3000万元の投資を行って、開陽県に年産5000トンの輸出用精製茶と名優茶の加工プロジェクトを計画しています。現在、このプロジェクトの建設は順調に進展しており、しかし、原材料の購入はまだ彼を悩ませています。
貴陽市の茶葉マーケットは”1シーズンの茶葉で1年食べていく”といわれるように、価格の高い春茶が発売された後は、夏秋茶は基本的に木の上で伸びるに任せて、誰も摘み取る人がいません。
夏秋茶資源の深刻な浪費の現象は、同様に開陽紫江富硒茶業公司法人の呉俊宏氏もやはり惜しいと感じていました。会社は数年前から夏秋茶の大衆向け紅茶での利用を始めていましたが、その効果は理想には及んでいません。現在、会社の夏秋茶の年産量は約5万斤ですが、利益は会社の総利益の10%前後を占めるに過ぎません。しかし、福建などの昔からの茶産地では、夏秋茶の利益は企業利益の30%に達しています。
”注文を受けた分しか会社では摘むことができなくて、市場の影響を受けて、今年の予約量は3万斤前後です”と呉俊宏氏は言います。
利益が薄いため、開陽県の多くの茶葉会社は夏秋茶を摘みません。開陽県のお茶関連の責任者である劉江氏によると、現在、県内全域の茶の栽培面積は17万畝で、生産に入っている茶畑は4.2万畝、茶葉会社は65社ありますが、夏秋茶を摘んで利用しているのは35社に過ぎません、と言います。”注文の影響を受けて、今年の夏茶は1社だけが摘み、秋茶は南貢河、紫江、百花などの会社が摘んでいるだけです”と話しています。
実際、貴陽市に限らず、夏秋茶の利用率の低さは貴州省全体に普遍的に存在しています。統計によると、2013年までに貴州省の茶園総面積は600万畝あまりになり、全国第1位になりました。総合生産額は152億元で、全国で8位です。現在、我が省の茶の年間生産量は約50万トンで、国際市場向けの輸出は20万トンで、将来我が省の輸出総量は35万トンを超えるので、少なくとも15万トンの輸出ギャップがあります。そして国際市場においては、茶の輸出の主要品目は精製加工された紅茶なのです。
江冬才氏の見方によれば、夏秋茶を加工して大衆紅茶を作り輸出することは大きな利益を生み出します。彼の会社の生産ラインを例に取ると、2015年に生産開始になれば9000万元の収入が入ってきて、1000万元以上の利益が実現します。「しかし、実際の状況は貴陽市に至っては少なくとも80%の夏秋茶が茶園の肥料として浪費されているのです」と彼は言います。
貴陽市の一部の茶葉会社は精製茶産業化プロジェクトを実施し、目の前の”鶏の骨”を”宝庫”に変えようとしています。
実際、数年前から貴州省の茶葉会社は夏秋茶の利用を始めており、貴州貴茶公司もその中の1つです。会社の副総経理・牟春林氏によれば、技術的な難関を突破した、会社の製品”緑宝石”は既に品種、季節のブレンドなどを実現しており、毎年120日間の茶摘み期間があります。
”春茶、夏茶、秋茶のブレンド比率によって、我々の製品は3つの等級に分けられます。最も低いランクの緑宝石は市場での小売価格は1斤380元前後で、現在夏秋茶の生産量の55%を占めます。会社は省内全域に協力生産工場を既に14社抱えており、今年はこれを20社前後に拡大する計画です”と彼は言います。
2005年から、紅楓畜禽は夏秋茶の機械摘みを推進しています。現在、会社の夏秋茶の生産量は300トン前後で、利益は総利益の50%を占めます。話によると、夏秋茶の茶摘みに関していえば、一台の茶葉機械で、一日に8000斤の生葉を摘むことができ、1人当たり1日に100斤の生葉が摘めるということで計算すれば、80人相当になります。大衆茶に加工すると、1斤の価格は6~7元になり、”取れる利があります”。”会社は800トン前後の加工量があり、毎年さらに500トンの茶葉を近くの茶工場から買い付ける”と会社の責任者・黄和平氏は言います。
「輸出茶の大部分は低級な大衆茶で、国外の喫茶は国内のようにさまざまな文化を追求することは無く、彼らはお茶の味だけを飲んでいます」どうやって夏秋茶を利用するかについて話すとき、江冬才氏はこのように説明します。
彼は、茶のブランドの育成は1つの長期的な過程であり、貴州省が福建省の安渓や武夷山、杭州などの地域のモデルを直接学ぶのは難しいと考えています。「春の名優茶だけを摘むという考え方をあらためて、湖北省の利川県のモデルは学ぶ価値があると思います」。
利川県には伝統的に紅茶の輸出の歴史があり、主に大衆茶を作っており、夏秋茶を使って精製加工を行っており、100種類ほどの等級に分けられて、顧客の要求に応じて箱詰めされ、輸出されています。1斤5元の生産額で計算すると、1畝の産量は5000~10000元になります。
「昨年、私たちは1000畝の中心産地で機械摘みを試してみました。利川に80万斤の夏秋茶を売り、今年は私たちが生産ラインを導入し、精製茶産業化プロジェクトを通じて、地元の茶農家が摘んだ夏秋茶を動かします。会社の生産ライン投入後は、1斤10元で計算すれば生産能力は1億元にまで達し、そのうちの7000万元の収入は直接茶農家に返せるはずです。また、これによって彼らに夏秋茶に対する態度を変えることになるでしょう。」と江冬才氏は言います。企業と茶農家の夏秋茶に対する概念が変われば、きっとより多くの精製茶工場が出てくると信じています。
春茶の収入だけを当て込んで経営をしていると、どうしても収益構造としては弱くなるので、今後は夏茶や秋茶も有効活用したい・・・というのは、実に分かりやすい話です。
ただ、それを本当に消化できるだけの販路が開拓できるかどうかは、海外の他産地の動向も絡んできますし、中国産のお茶に対する品質不安・安全性懸念などもあるので、一筋縄ではいかないでしょうね。