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黄山毛峰の農家もコスト高、買い取り額減に悩む

先の河南省の記事と同様に、お茶の生産コスト高なのに販売価格が上がらないという悩みは、全国で共通しているようです。
安徽省の黄山毛峰の産地の事例を見てみましょう。

黄山毛峰茶叶收购价下降 采茶成本增加

黄山市徽州区富溪乡最边远的山村新田村,是黄山毛峰海拔最高、品质最好的核心产地之一。 3月10日上午,记者从富溪乡政府所在地出发,沿“山道十八弯”的乡村公路,来到10公里外的新田村。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0320/article_168316.html

黄山市徽州区富渓郷のもっとも辺鄙な山村である新田村は、黄山毛峰で最も海抜が高く、品質の良い産地の1つです。3月10日午前中、富渓郷政府のある場所を出発し、”山道が18回カーブする”郷村公路に沿って進み、10kmほどで新田村にやってきました。

村の外にある小川のそばの茶園では、月坦村民グループの王紫娟さんが茶樹の草を刈り、土を盛っていました。「あと半月もすれば茶摘みができます。今日のような天気の良いときに草を刈り、土を軟らかくしておけば、お茶の芽が早く出ます」と王さんは話します。彼女の家には5畝あまりの茶園があり、子供たちはみな出稼ぎに出ていて、茶園の管理は老人二人に任されています。
「一昨年、我が家では生葉を売って1.5万元あまりになりましたが、昨年は3000元あまり減収になりました。ここ2年茶葉は減収になっていて、主人は夏茶を摘み終えたら、出稼ぎに出る準備をしています」と彼女は言います。

あまり離れていないところにあるもう1つの茶園では、蒋秋雲さんが孫娘をおぶって、穴を掘り、草を刈っていました。「茶の買い取り価格は下がっているのに、茶摘みのコストはかえって高くなっています。息子の奥さんは損得を計算して、出稼ぎに行きました」
彼女はメモに計算をして見せてくれました。それによると、昨年の清明節前の高級茶の生葉の買い取り価格は1斤90元前後、中級茶の買い取り価格は60元前後でした。しかし、1人の茶摘み人を雇うと、1日当たりの工賃は120元で、これに加えて200元の手付金、往復の車代、そして食費と住居費がかかり、1人1日当たり150元でも探すのが難しいのです。

「私たちの村には1000畝あまりの茶園があり、そのうち高山茶園が半分以上を占めます」新田村の村委員会の老主任・朱勝利さんは言います。過去数年の村民の収入は基本的に茶葉と出稼ぎで半分ずつを占めていましたが、昨年は”3対7の割合”に変わり、茶葉の収入は3割を占めるだけになってしまいました。村の中で出稼ぎに行っているのは、平均して各家庭で1人はいます。
以前は茶葉の価格が高く、茶の季節になると、出稼ぎに行っていた若い人も茶摘みを手伝いに帰ってきていました。しかし、現在では誰も帰ってこず、茶園の管理と茶摘みは留守を預かる老人たちに依っています。
「高山茶園は山が高くて道のりも遠く、人を雇って管理させたり茶摘みをさせるのは割に合いません。そのため、放置してしまう人も多いです。現在、村にある放棄茶園は4割、あるいは半数ほどもあります」と朱老人は言います。一昨年、村全体で雇った外部の茶摘み人の数は100名あまりでしたが、昨年は30名あまりに過ぎず、今年はおそらくもっと少なくなるでしょう。

「市場の影響を受けて、茶葉の買い取り価格は下がっており、加えて生産コストは上がっています。茶農家の積極性にも影響を与えています」新田村の雲湖茶廠の工場長・江家君さんは言います。現在、郷全体の茶葉加工会社の在庫は約100トンあって、これは今年の春茶の買い取り価格に影響があります。
彼は、茶葉加工会社が元手を割って買い取ることはあり得ず、少なくとも経営を維持するため、生葉の買い取り価格は市場の動向に従うだけで、最後に割を食うのは茶農家です、とはっきり言いました。
江家君さんは新田村に500畝あまりの有機茶の茶園をつくっており、一緒に茶葉経済組合を設立し、ここ2年での茶農家への補助は70万元あまりになります。
「現在の茶葉市場の動向は変動が大きく、中級茶の販売を拡大するなどの方法によってしか、茶農家の収入を安定させることはできません」と彼は言います。昨年から、茶農家を組織して荒廃した高山茶の茶園に行き、野茶を採取する取り組みを始めており、市場の状況が特に好評なことから、今年もこの方向で進めていく準備をしています。

「10年後、私たちはまだお茶を飲めるでしょうか?」という私の疑問に、富渓郷の関連部門の責任者が言うのは、郷ではサポートを拡大するつもりであり、茶葉加工会社、組合、仲買人などをまとめ、茶園の流動性を拡大して茶園の規模を大きくし、茶農家の互助組織などの方式を使って、茶園の耕作放棄地を減らします。同時に、地元のお茶のリーディング企業に市場での存在感を増してもらい、市場での販売拡大と茶農家の収入の安定と向上を目指します。調べてみると、現在、この郷ではある紅茶加工企業を外部から1社誘致し、茶の多様な生産の道を探っているようです。
どうも産業構造として、中国の茶業は間違った方向に進んでいる、というよりも人件費上昇が起こったときのことを考えていなかったのではないか?と感じます。
日本や台湾では、茶摘みの機械化を進めるなどで人件費高騰に対応してきましたが、この点に関しては、中国はあまりに無策であった、あるいは策を打つよりも人件費の高騰が急すぎた、と思います。
最後に割を食うのは、農家の暮らしなので、早くこの悪循環から脱する道を業界全体で考えないと、大変なことになるでしょう。

 

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