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西湖龍井茶を名乗れる品種は3つだけ

浙江省の中では、温州などに比較すると遅めの茶摘みとなる杭州の茶畑。
ただ、品種を龍井種に限らなければ、割と早く摘めるものもあります。
ところがそうしたお茶は、残念ながら「龍井茶」ではありますが、「西湖龍井茶」にはならないそうです。

 

杭州西湖区转塘龙井春茶昨日开采

昨天,杭城艳阳高照,春意浓浓,西湖区转塘长埭村茶园里的龙井春茶也冒出了嫩芽,茶农何荣在自家山坡上的一块茶地里,采下了今年第一叶春茶。尽管这些龙井茶属于“中茶108”种,是从龙井43中变异产出的,并不是正宗西湖龙井,但何荣心里还是喜滋滋的。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0308/article_158347.html

 

記事によると杭州市西湖区にある転塘鎮にある茶園では、春茶の芽が出ているそうで、早速今年の一番茶をつくったそうです。
この龍井茶の品種は”中茶108号”という品種で、龍井43号の突然変異種です。
よって、正式な西湖龍井ではありませんが、この茶農家は喜んでいるそうです。

茶農家によれば、中茶108号の発芽は龍井43号に比べると1週間あまり早く、昨年は3月14日に茶摘みし、一昨年は3月10日だったそうです。今年は、それよりも早いということになります。
昨日は全部で、3,4斤ほどの茶葉を摘み、7,8両のお茶ができたそうで、これは昨年よりもちょっと多かったとのこと。
お茶の量は多くありませんでしたが、出来上がった新茶は親戚や友人に分けて、フレッシュな味を楽しんだそうです。

この村では、中茶108号を植える茶農家は多くありません。せいぜい7,8戸といったところです。
あと3,4日で村の中茶108号の産量は揃うそうですが、毎日4,5斤ほどのお茶で価格は1斤3000元前後になるとのこと。

中茶108号は、龍井43号に放射線照射を行って変異させた新品種です。
1990年代の初めに、中国農業科学院茶葉研究所が龍井43号などの6品種に放射線処理を行い、そこから早生で品質が良く、病気にも強い中茶108号が選定されたそうです。

西湖龍井の生産地とされているこの村でも、中茶108号の立場は、茶業界の論争の的になっているとか。
というのも、「西湖龍井」を定義している「西湖龍井茶原産地保護法」では、正統な西湖龍井は「龍井群体種(在来種)」「龍井43号」「龍井長葉」の3つの品種から作られたものに限られるからです。
そのため、中茶108号で作ったお茶は正式な西湖龍井茶とは言えません。
中茶108号はリストの中に入っていないため、「西湖龍井茶」と呼ぶことはできず、「龍井茶」とだけ呼ばれるそうです。

しかし、茶葉の専門家の中には,この意見に賛同しない人もある程度います。
彼らの認識は、西湖龍井茶は主に産地の地域を認定するものであって、西湖の周りの山で育った茶葉であれば、西湖龍井茶ではないか、というものです。
中茶108号は龍井43号の突然変異種でできたものでありますが、それはそもそも龍井群体種の中から育成されたものなので、西湖龍井茶と呼ばれるべきです。

 

正統な西湖龍井茶が摘まれるまでには、まだ少しの時間が必要です。
最近の杭州は初夏のような春になっていますが、まだ朝晩の温度差が比較的大きいため、西湖龍井の芽はまだ出てきておらず、早熟な龍井43号でも、おそらく3月25日頃の茶摘みになりそうです。

 

この品種論争は、かなり微妙ですね~。
龍井群体種(日本語では在来種)というのは、実生で生まれた様々な変種の集合体です。
龍井43号は、その中から選抜して育てられたもので、それを人為的に突然変異させたのが中茶108号。
自然の交配で雑種化したものなら在来種ですが、人為的にやったら在来種には入らない?というところが論争の的になっているようです。
人によって、解釈が分かれるのもごもっとも、という感じがします。

 

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