最新の統計が発表され、2019年、雲南省が中国で最も茶園面積を有する省になったようです。
我が国の茶業は急速に成長しており、生産、加工、貿易、文化など様々な面で盛んに成長しており、2018年の国際茶葉委員会の統計によると、我が国は世界最大の茶葉生産国であり消費国です。
近年、我が国の茶葉の生産は安定的に成長しており、茶類の構造も持続的に良くなっています。我が国の茶区は広範に及んでおり、主要な茶の生産地域は北緯18°~37°、東経95°~122°の範囲内にあり、千以上もの県、市をカバーしています。地区で区別すると、我が国には華南、西南、江南、江北など4つの国家一級茶葉産地があります。土壌、海抜、水熱、植生などの面で差があるため、これらの四大茶区が産出する、茶樹、茶葉の品質、タイプはそれぞれ異なります。中国茶葉流通協会のデータによると、2019年、全国18の主要な茶産省(自治区、直轄市)の茶園面積は4597.8万畝で、そのうち、摘採可能面積は3690.77万畝で、300万畝を超える省は、雲南省、貴州省、四川省、湖北省、福建省です。
2019年の各省市の茶園面積の順位では、雲南省の茶園面積が全国1位で、699.9万畝になります。貴州省がすぐ後に続き、茶園面積は698.7万畝です。四川省の面積は第3位で、575万畝です。2018年の茶園面積のベスト10と比較すると、貴州省、雲南省、四川省、湖北省、福建省、浙江省、安徽省、湖南省、陝西省、河南省の順で、貴州省の茶園面積が全国1位でした。2018年の貴州省の茶園面積は684.3万畝で、雲南省の茶園面積は666.8万畝でした。2019年の各省市の茶園面積の具体的な順位は以下の通りです。
順位 | 省市 | 茶園面積(万畝) |
1 | 雲南省 | 699.9 |
2 | 貴州省 | 698.7 |
3 | 四川省 | 575 |
4 | 湖北省 | 495 |
5 | 福建省 | 327.8 |
6 | 浙江省 | 306 |
7 | 安徽省 | 280.3 |
8 | 湖南省 | 266.3 |
9 | 陝西省 | 215.4 |
10 | 河南省 | 174.5 |
11 | 江西省 | 164.9 |
12 | 広西チワン族自治区 | 115.6 |
13 | 広東省 | 100.1 |
14 | 重慶市 | 70.3 |
15 | 江蘇省 | 50.8 |
16 | 山東省 | 35.6 |
17 | 甘粛省 | 18.2 |
18 | 海南省 | 3.6 |
※1畝は約15分の1ヘクタール≒0.067haです。
ほんの僅かの差で雲南省が首位奪回を果たしたそうです。
貴州省は最近急激に茶園を伸ばしていたのですが、全体的に供給過剰気味であることから、ここ1,2年ほどは伸び率を鈍化させていました。
もっとも茶園面積No.1になってから、貴州省の茶業関係者が妙に強気の発言が多く、あまり快く思わない人たちもいたようです。
そんな中で、雲南省が首位を奪還したというわけです。
700万畝までは行かないギリギリの数字を見ると、上手く操作した感もありますが・・・
貴州省側が、どのような形で対抗してくるのかが注目です。