広東省に英紅鎮という、まさに英徳紅茶の名前が冠された地域があります。
どのような地域なのでしょうか?
广东英红镇打造“中国红茶名镇”
英红镇的前身是英红华侨茶场,在这个占地面积66平方公里的土地上,居住着约13000多名越南难侨侨眷,是广东省拥有归侨人数最多、国有土地面积最大的侨镇。独特的历史文化背景,注定使英红发展成一个侨乡特色浓郁,且有着悠久种茶历史的乡镇。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/1031/article_163189.html
英紅鎮の前身は英紅華僑農場で、66平方キロメートルの土地に、13000人あまりのベトナムからの難民華僑が住み広東省の中でも帰国した華僑の数が最も多く、国有の土地面積が最大の華僑の街です。独特の歴史背景によって、英紅鎮は華僑鎮としての特色が濃厚に表れていて、さらに長い茶産の歴史を持つ街でもあります。
特徴のある産業を作るために、英紅鎮は1950、60年代から、紅旗、紅衛、紅橋、紅光の4大製茶工場が発展し、紅茶、緑茶を生産して、国内外に販売し、英徳市の重要な茶産の拠点となっていました。ここ数年、英紅鎮の茶業は急速に発展しており、特に新種の香りの高い名優紅茶は、市場の要望に追いつかないほどです。
ブランドを磨き上げ、茶業をさらに大きく強くするために、英紅鎮は不断に新しい方法に取り組んできました。ある一面では、茶葉の栽培計画、茶農家の援助、茶葉協会の結成、ブランドの認証管理の強化、観光路線への宣伝投入などの方法を通じて、茶業界の持続的で健全な発展と茶農家の収入の増加を促進してきました。また、もう一面では、今ある資源の利点を活かすために累計1000万元あまりの補助を紅茶の栽培に投じ、”我和你”、”老一隊”、”八百秀才”などの20あまりの茶葉会社を育成し、茶業の生産規模の拡大と、農地の標準化、加工の現代化、流通のブランド化、経営の産業化を行うと共に、茶葉生産、茶葉の加工法の多様化、茶にまつわる旅行、茶芸のサービスなど茶文化の面でも多元的な道を推進してきました。同時に、英紅鎮では茶葉展示センターの建設を計画し、”第12期5カ年計画”の期末(2015年)までに、”万畝名茶基地”をつくることに力を入れており、英紅鎮を”中国紅茶名鎮”として打ち出していく計画です。
資金的な援助、栽培技術の補助、加工技術の上昇は、茶農家と茶葉会社に香りの高いタイプの茶園を作ることの積極性を促し、空前の高まりを迎えました。現在、英紅鎮の茶の栽培面積は6200畝に達し、茶葉の総生産金額は1.5億元に達します。今年6月28日、初めての中国英徳紅茶文化節と広東省第10回名優茶品質競争活動が英紅鎮の広東省農業科学院茶葉研究所基地で開幕し、多くの茶業界の専門家と組織、団体が参加しました。一時期、”英紅鎮”、”英徳紅茶”の文字は多くのメディアで見られるようになり、茶の知名度はまた一歩上昇しました。
茶産業がより大きく、強くなるに従って、現地の多くの華僑の人々は茶の生産に携わり、人々の収入もゆっくりと増加しています。日月茶公司の英紅茶園では、ある華僑の女性は、”以前、我が家は一家でセメント工場で働いていました。毎日朝早く出金し、帰りは夜遅くでしたが、月給はたったの1200元でした。でも今は茶園で茶摘みをした後は、時間は自由に自分で調整することができるので、老人や子供の面倒も見ることができる上、毎月の収入は2000元前後もあります”と話してくれました。彼女は今の生活に、十分満足していると見えました。
聞くところによると、現在、英紅鎮の大きな茶園で働く帰国華僑の数は2000人にいるそうです。日月茶有限公司を例にあげると、2000年に英紅鎮の秀才山の近くで設立されて以来、英徳市英紅、横石塘そして江羅坑の3つの茶園を有するようになり、その栽培面積は約1800畝です。そのうち、英紅の茶園は1000畝近くあり、毎日この茶園で働く村民は100人あまりで、大部分は現地の帰国華僑です。各自の茶摘みした量に応じて、月収は1000元あまりから3000元あまりとなっています。
非常に上手く行っているという記事ですが、英紅鎮というのは以前に民衆の暴動が起こった地域であり、政治的にはやや不安定なところです。
このような記事が配信されるのには、裏があることも多いので、多少割り引いて読む必要があります。
ただ、英徳紅茶をどんどん売り出して、地元住民の収入を拡大することが、色々問題のある地方政府にとっては唯一の突破口になっている姿が伝わってきます。
茶業の振興による農民の収入拡大は、中国が抱える都市部と農村部の収入格差是正の切り札であることが、この記事からも伺えます。