この時期の”春の嵐”となると、今後茶摘みを迎える烏龍茶への影響が心配されます。
福建省の様子はどうでしょうか。
“倒春寒”对闽南地区春茶影响较小
时下正是红茶采摘、岩茶发芽的季节,上周一场“倒春寒”和持续不断的降雨让我省北部地区的茶人心都紧了一下,“恐怕今年的红茶、岩茶都会受到影响。”
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0410/article_155331.html
今はまさに紅茶の茶摘み時期であり、岩茶の萌芽の季節ですが、先週の”春の嵐”と降り続く雨は福建省北部地区の茶人たちの心に緊張を走らせました。「今年の紅茶、岩茶に影響が出るのではないか」と。
4月に入ってから、福建の天気は変わりやすく、一部地域では気温が零下に下がることもあり、福建省北部地区と福建省内の高海抜茶区の茶樹はある程度マイナスの影響が見られます。
<気温の低下が芽の成長に影響>
「気温の低下や降霜は、茶の芽の成長に非常に不利です」と福州の茶葉会社の責任者は話してくれました。
気温が低くなると茶の芽は凍死し、ついには芽を切り落として新しい芽や葉が出てくるのを待つしかなくなります。
「現在の状況から見ると、”春の嵐”は、茶葉の産量や品質に影響があるといえます」
春の最初に出てくる茶樹の芽は、高品質な茶葉を作るのに最高の原材料です。
なぜなら、茶樹は冬の間の養分を蓄えており、このとき出てきた芽には栄養物質の含量が最高で、香気、味ともに最も良いのです。
「この部分の原料はたいてい、高品質な紅茶や岩茶を作るのに用いられますが、今回の”春の嵐”で高級な紅茶の原料を得るのは難しくなるでしょう」と、ある茶商は分析しています。
<降雨が紅茶の生産に影響>
よい原料が不足するという状況にあって、長く続く雨は紅茶の生産にとって、ある程度マイナスの影響があります。
武夷山のとあるブランド茶企業の社長は、茶葉は摘まれてからすぐに加工に入らなければならないが、このように雨が続くと紅茶の発酵には影響を与えると言っています。
雨は紅茶の生産に一定の悪い影響があるとはいえ、加工技術や設備によってある程度補うことができます。
「そのため、この後の天気が回復して晴れてくれ、気温が少し回復すれば、今年の福建省北部の紅茶の品質はそんなに落ちないだろう」と解説します。
<”春の嵐”は壊滅的な打撃では無い>
先週の気温低下の前、 福建省の天気は晴れており、気温も高く、そのため我が省の多くの茶区の緑茶は、例年に比べて半月も早く茶摘みができた。業界関係者の分析によると、良い原料がこれからも一部は収穫できそうなので、今回の”春の嵐”の影響は良い原料の産量が減ったという影響であって、これにより高品質な紅茶の販売価格はある程度値上がりするのではないかとしています。
とりわけ、今回の”春の嵐”に対する福建省南部の春茶に与える影響は小さく、安渓の茶葉会社の責任者によると、「安渓鉄観音の芽はまだ多くは成長が始まっておらず、安渓が地理的に南にあって、気温が北部よりも高いと言うこともあるので、今回の気温低下は安渓の多くの茶産地にはさほど影響を与えない」と語っています。
どうやら福建省北部の紅茶などが一部影響を受け、良品が少なくなる可能性はあるようですが、安渓の鉄観音などは問題なさそうですね。
春茶はこうした気候の変わりやすい時期に成長期を迎えるので、茶業関係者にとっては、天気予報からは目が離せない日々が続きそうです。