日本ではあまり話題になりませんが(理由は後述)、現地では”富硒茶”というのが流行りです。
今までは緑茶だけだったのですが、紅茶も新たに発売したとか。
紫阳富硒红茶将上市 含硒量每公斤达0.762毫克
记者从紫阳县获悉,紫阳富硒红茶今年将批量投放市场。预计今年可生产120吨,产值超过1亿元。
据悉,传统的绿茶采摘期,一般是清明至夏至中短短的两个多月时间,大多都放弃了夏茶和秋茶的采摘加工。为此,陕南各产茶区一直都在不断为革新生产技术而探索。紫阳县研制的富硒红茶,就是提高夏秋茶叶鲜叶原料的利用率而研发的新品种。经过3年的不断摸索研制,其外形、色泽、香气、滋味以及理化指标均达到了优质红茶的标准,特别是含硒量高达每公斤0.762毫克,远远高于绿茶含硒水平。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0325/article_154669.html
記事によると、紫陽毛尖などの名茶で知られる陝西省安康市紫陽県では、紫陽富硒紅茶を今年新製品として投入するとのこと。
今年は120トンあまり生産し、出荷額は1億元に達する見込みだとか。
伝統的な緑茶の茶摘み時期は、一般には清明節から夏至の間の2ヶ月足らずの期間で、夏茶屋秋茶の茶摘みや加工はほとんどされていませんでした。
このため、陝西省南部の各茶産地では新たな生産技術の開発を続けていました。
紫陽県の開発した富硒紅茶は、夏茶や秋茶の原料利用率を上げる新品種です。
3年あまりの研究を続け、その外観や色、香り、滋味、化学指標が優良な紅茶の水準に達し、特にセレンの含有量は1kgあたり0.762mgに達します。これは緑茶に含有されるセレンの量よりも多いとのことです。
富硒茶というのは、セレン(元素記号:Se)が多く含まれているお茶という意味です。
微量であれば人体にとっての必須元素であり、セレンが欠乏することにより、中国の風土病である克山(クーシャン)病が引き起こされると言われています。
こうした病気の予防のためにも、セレンは効果的!というのが、向こうの触れ込みなのです。
が、セレンというのは基本的には自然界に広く存在していて、日本では土壌に微量含まれているので、普通の食生活をしていれば、セレン欠乏症になることは、まずありません。
中国の土壌とは、事情がだいぶ違うのです。
むしろ、セレンの摂りすぎは中毒症状を引き起こす危険性があります。
向こうでは「健康に良い」というお茶も、日本に持ってくると「余計なお世話」になることもあるわけです。
安易に「健康に良い」と踊らされないよう、きちんとした知識を備えておく必要がありそうです。