レストランに入ると無料でお茶が出てくる、というのは、日本においては標準サービスになっているような感覚があります。
中国でも、一部のレストランでは無料でお茶が出てくるのですが、その品質はどうなのかを検証した記事がありました。
中小饭店免费茶多为“三无”产品
饭店没有免费的午餐,可中小饭店里免费的茶水却随处可见。那么,不花钱的茶,喝着能放心吗?中国质量万里行促进会在调查中发现,饭店免费赠送的茶水大多是被称为“垃圾茶”的劣质茶,不但农药残留和重金属超标,而且灰尘多。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0708/article_159088.html
レストランにフリーランチはありませんが、中小のレストランに行くと無料のお茶があるところが目につきます。でも、お金を払わないのに、このお茶は安心して飲めるのでしょうか?中国質量万里行促進会の調査によると、レストランで無料で提供されるお茶の大多数は、”くず茶”と称される質の低いお茶で、農薬の残留や重金属の超過だけで無く、ほこりも多かったそうです。
最近、私は地元のお茶を無料で提供している小規模なレストランに覆面訪問しました。
<無料のお茶の品質が心配される>
ある四川料理のお店では、店員が1ポットの無料のお茶を淹れてくれ、テーブルの端に置き、小さな湯飲みにそれを注いでいました。私はそれを注意深く見ていると、茶水が湯飲みに入っていく際に、非常に細かな茶葉の粉末が水面に浮いており、淡い黄色の茶水が濁っているように見えました。
お茶を飲み終えてみると、湯飲みの底には細かなほこりの層ができていました。私は店員を呼び、新しいお茶に替えてくれるようにお願いしましたが、湯飲みを見るなり、これは”お茶のかす”ですと言い、替えても同じですと解説しました。
ある餃子店では、私が席に座ると、店員がすぐに無料のお茶を1ポット持ってきました。蓋を開けてみると、ポットの中には葉の形をした茶葉はほとんど見当たらず、多くはお茶の茎と粉末でした。「これは何のお茶ですか?」と私は聞きました。店員によると、「これは一般的なお茶です。何というのかは知りません」と応えました。お茶を口に入れてみると、私が感じられたのは淡い中に苦みと渋みがあるだけで、根本的にお茶の味がしませんでした。
<レストラン:無料のお茶には良いお茶は使わない>
ある小さなレストランの経営者は私に、「店の規模は小さく、小資本での経営なので、値段の安さでお客さんを引きつけるしかない。利益も低いのに、無料でお茶を提供しなければいけない。ちょっと良いお茶は1kgあたり100元以上もするので、小さなレストランではこのような負担はできない。その節約のため、市場で出回っている最も安いお茶を無料のお茶に充てている。安ければ良いので、そのお茶がどの程度のお茶なのかについては話しません。」と話してくれました。
ある小さなレストランの店員は、無料のお茶について、呆れてものが言えないという様子で、こう話してくれました。「大きなレストランに行って食事をすれば、1ポットのお茶は少なくとも数十元はします。小さなレストランでは、1回の食事で数十元ぐらいにしかなりません。無料のお茶が良いとか、悪いとか、それがどうしたというのですか?」
レストランの無料のお茶は、一体どういう茶葉で淹れられたものなのでしょうか?私は小さなレストランの経営者になりすまして、地元の茶葉市場に行ってみました。もともと、レストランの無料のお茶用に使われる茶葉は、卸売市場のあちこちで見受けられ、1kgの最低価格は16元でした。
お茶の販売店は自ら打ち明けました。「この値段ぐらいの安いレストラン用のお茶は、古いお茶を新茶に見せかけたものだったり、お茶のくずの中に”エンジュの葉”を入れ、さらに香料を加えてつくるんだ」
<無料のお茶の値段は安い>
私はある茶葉の卸売店に行き、小さなレストラン用のお茶を買いたいと言いました。すると、店主は1つのお茶の箱を取り出してきて、こう言いました。「1kg20元だよ。たくさん買うのなら、19元にしてあげる」と。外観を見ると、このお茶は高級なお茶と比べると葉っぱが大きく、色は緑が強く、手に取って見てみると新鮮な印象でした。しかもかすかなお茶の香りも感じられます。
私は店主に「こんな良いお茶、そんな安い値段で買えるんですか?本当にお茶ですか」と聞くと「勿論、お茶だよ。茶樹にある老葉を積んで作ったものなので、飲んだときの味は問題無いよ。レストランの無料のお茶にはピッタリだよ」と答えました。
私がレストランで無料で出すお茶を買いたいというのが分かると、ある店の店主はレストラン専用茶を熱心に勧めてきました。「このお茶はこの市場の中で最も安くて、お買い得なお茶。1kgで16元。たくさんのレストランがこのお茶を買っていくよ」といいます。
店主の勧めるそのお茶を見てみると、茶の色は黒褐色で、ひとつかみを手に取ってみると、とても軽く、じっと観察してみると、長い茶の茎と細かな茶の破片で、手にはべっとりとホコリがつきました。「これは見たところ古いお茶で、しかもお茶の”葉”がないよ。どうやって飲むの?他の店で見せてもらったお茶は、葉っぱが大きくて、色も緑で良かったよ」と言いました。
すると、店の主人は笑いながら言いました。「あなたが見たお茶は、茶末とエンジュの葉から出来たもので、茶の香りは表面に振りかけた香料によるものだよ。1回淹れたら味がなくなっちゃうよ。うちのお茶は、古いお茶で茎も多いけれど、本当のお茶だよ。1回お茶を淹れたら、3ポット分のお茶は取れるよ」。
覆面調査中、ある店の主人は私に、よその店のお茶で最も安いものでも1kg40元はします、と教えてくれました。私がもっと安いのは無いのか?と聞くと、彼は「1kg20元以下の茶葉はどれも古いお茶を新しく見せかけた質の悪いお茶だったり、茶の茎を取り除けばただの木の葉っぱで、飲みようがない。私は、そんなお茶を売るのはとっくに止めたよ」と言いました。
<無料のお茶は”三無”製品が多い>
私が覆面調査をして分かったのは、これらのレストラン専用の無料茶の多くは、”三無”製品だということです。あるお茶の販売店では、私が見た茶葉の箱には”精品花茶”という文字が印刷されている以外は、工場名や住所、電話番号も書いてありませんでした。「こんな安いお茶、正規の工場が作っているわけが無いだろう」と店の主人は笑って私に言いました。「これは他のお茶の箱です。この種のお茶を買うのには、箱の図柄よりも安さ。工場名や住所が無いことなんて関係ないよ」
また別の店の店主は、ハッキリとこう言いました。「レストランの無料のお茶の多くは倉庫の底にあった粉末のお茶で、どこの会社が自分のものだと言いたがりますか?」と。
<1ポットのコストは3分>
茶葉市場の店主と私が、お茶の値切り合戦を何度もしていると、商売の秘訣を教えてくれました。「1kg20元の茶葉を、私はあなたに18元で売る。5gの茶葉で3回出せるとすれば、3ポットのお茶ができることになる。このコストを計算すると、1ポット平均で3分にしかならない。ただとそんなに変わらないだろう」と。この店主と侃々諤々話をしたことで、私はレストランの無料茶について、また一歩知識を深めました。
<無料のお茶は飲まないことを勧めます>
友人の紹介により、私は長年茶葉の商売をしている呉さんと連絡が取れました。
彼は私に「国は茶葉の衛生品質に厳格な要求をしていて、残留農薬や重金属のようなものは、基準を超えてはならないことになっています。きわめて安いお茶の多くは不合格の製品で、有害な化学物質を含んでいること以外にも、ほこりや木の葉などの不純物を見逃すわけには行けません。非常に多くの安いお茶は、個人の小さい家で加工されたもので、粗末な加工場所と製茶技術によって、茶の品質をさらに悪くします。ですので、消費者の方には無料のお茶は飲まないことを勧めます」と語りました。
現地のレストランで、無料のお茶が出てきたからといって、喜んで飲むというのは、ちょっと考えてしまいますね。