これまで「茶摘みが前倒し」ということで沸いていた中国の茶業界。
が、お茶が実際に市場に並んでみると、厳しい現実を突きつけられているようです。
溧阳今年春茶销量减少,价格也在走低
又到一年春茶采摘时,记者了解,因公款消费和企业预订急剧减少,今年价格与去年相比下降明显。江苏省茶叶学会秘书长唐锁海认为,近年来,高档茶叶奢侈品化趋势很明显,很多茶场只把目光盯住所谓的极品茶叶,忽视普通消费者的需求。“价格降下来是回归理性,能促使生产者将目光转向普通市民,多生产一些大众买得起的绿茶。”
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0320/article_154411.html
記事では、江蘇省常州市の施政下にある溧陽市の様子を紹介しています。
最近、注目を集めている天目湖白茶の産地としても著名なところです。
政府部門の財政引き締めや企業の予約が急減しているため、今年の春茶の値段の下降は明らかだとのこと。
江蘇省茶葉学会の関係者は、ここ数年、高級茶の贅沢品化が急激に進み、多くの茶葉生産者がこれを当て込んでいわゆる高級茶葉のみに注目していたが、普通の消費者の要望を無視していたようです。
価格の下落は理性的に戻ることであり、生産者に対して普通の市民に目を向けさせることに繋がり、大衆が買えるような緑茶をより多く生産することになるでしょう、と語っています。
溧陽市は江蘇省で茶葉生産の盛んな地域で、今年は気候が温暖であったため、茶葉の発売は早くなりました。しかし、販売市場の反応は普通と違っていて、例年であれば需要が追いつかない「一番茶」に人々が手を出すことは滅多にありません。
溧陽市の天目湖時雨茶場では230畝あまりのお茶を3月8日から正式に摘み始めましたが、責任者の話によると、昨年、茶摘み1日目には50数斤の予約注文が入っていたが、今年は予約をする人はいくらもない、と語っています。
金壇市の茶葉会社の責任者によると、例年春茶の予約の多くは政府部門や企業によるものだそうですが、今年の予約量は4割も減少しており、予約者の多くは無錫や常州の市民だとのこと。
高淳県の工場では、工場長が記者に「今年は政府部門からの高級茶の予約電話はほとんど受けていません」と話してくれました。
販売量の減少の他、価格も低迷しています。
昨年、溧陽地区のブランド緑茶は500gあたり700元~800元の間でした。ブランド白茶は2000元前後でした。
しかし、今年の価格は昨年よりも15%ほど下がっています。
溧陽市最大の茶葉販売店の関係者は「例年、1畝あたりの白茶の粗利は1万元に達していたが、今年は6000元にもならないかもしれない。さまざまなコストを差し引くと、純収入は2,3千元ではないだろうか」と語っています。
どうも政府部門が買っていた高級茶の量というのは、かなりのものだったようですね。
明らかに市場が変化しているタイミングだと思われるので、こうした環境の変化に現地の茶葉会社がどう適応していくのか、注目したいところです。