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黄金芽の茶苗が好評

黄金芽は最近、人気の出て来ているアミノ酸含有量の多い品種です。
その茶苗を福建省南平市の松渓県で生産しており、その出荷が好調だとのことです。

 

今は、まさに茶苗の販売の季節です。福建省南平市松渓県茶平郷高洋村の茶苗園に行ってみると、フレッシュな茶の香りが顔に当たり、黄色に輝く黄金芽の茶葉が目に入ってきました。この日、栽培農家の湯理清さんは、十数名の村民を雇って園地から茶苗を抜き取り、梱包して袋に詰め、浙江省安吉に向けて輸送する準備をしていました。
「この品種は鑑賞することもできますし、緑化に使うことも出来ますし、さらに大量生産すれば茶葉に加工することも出来ます。これは浙江省のあたりに出荷され、今日の発送量は20万で、1つの単位になります」と茶平郷高洋村茶苗園地の責任者である湯理清さんは紹介します。

黄金芽は国内の黄色変異した茶葉の新品種の一つで、珍しい白化した茶品種に属し、色は黄金色で、非常に高い品質のお茶を作れるという価値だけでは無く、観賞用の植物にもなり、このため市場で好評を博しています。黄金芽の栽培面積は僅かに3畝で、2020年11月に既に最初の出荷を行い、現在この品種は既に売り切れてしまいました。
「しっかりと作ることを続けていて、例年のように良いときばかりではありませんでしたが、我々はずっと今まで同じようにしてきていて、これを十数年も続けています」と湯理清さんは言います。彼は茶苗の栽培に従事して15年あまりのキャリアがあり、かつては主に友人の紹介で安定した顧客を確保し、茶苗を栽培することで増収を果たしました。このために、彼は数十年も一日のごとく、しっかりと事業に当たってきました。
「今年の販売量は以前よりもすこし少なくなりました。感染症の流行の影響を受けて、ある注文はキャンセルになったり、あるものは道路が封鎖されたりして、苗の出荷が出来なくなりました。これは私たち農家にとっての影響は非常に大きいのです」と湯理清さんは言います。彼は黄金芽の茶苗を植えるだけでは無く、他にも黄茶、緑茶、岩茶の三種類の茶苗を20畝前後栽培し、龍井43、安吉白茶、福安大白など十数種類の品種を500万株余り栽培しています。

 

茶苗の多くは地元で生産されていることが多いのですが、この方のように人気の出そうな茶苗を専門に扱っている茶苗農家も現れてきているようです。

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